どんなことも”初めて”には不安があります。
大阪まで行くことになったので、せっかくだから新幹線を利用して、かつモバイルSuicaで改札をピッと通れる「スマートEX」をやってみようと。
……そう決めてやり方を調べたんですが、モバイルSuicaの話があまりなかったので、体験談をまとめながら実際のやり方をまとめた記事がこちらです。
モバイルSuicaでスマートEXを使えるようにするには?
モバイルSuicaでスマートEXを使うには、事前準備が必要です。
- モバイルSuicaアプリをインストール済みかつICリーダーが使えるスマホ
- 本人名義のクレジットカード
- スマートEXの会員登録(アプリからか公式ウェブサイトで)
スマホにICリーダー機能がないと、ICの改札を通れないので、これは必須です。
あとは支払いに「クレジットカード」が必要で、「スマートEX」を利用するために会員登録が必要となります。
会員登録はスマホアプリで行うか、公式ウェブサイトでやるかになります。
モバイルSuicaで使うにはSuicaID番号が必要
スマートEXをモバイルSuicaで使うには、スマートEXにSuicaのID番号を入力する必要があります。
モバイルSuicaでID番号を確認するには、アプリ内でカードをタップすると出てくる、登録メールアドレスの次にある項目がそれで、ID番号は17桁の英数字列になっています。
アプリ内で数字列をタップすればコピーできますし、紙にメモしても構いません。
このID番号は、スマートEXでSuicaを使う時に必要となります。
スマートEXに実際に登録してみた
登録の流れは次の通り。
1. スマートEXに登録する
- まず、スマートEXの公式サイトで会員登録。新規会員登録画面から必要事項を入力し、会員登録を完了します。
- 支払い方法としてクレジットカードを登録する必要があるため、手元に用意しておきましょう。
2. モバイルSuicaアプリをインストールする
- iPhoneの場合は「Apple Pay」、Androidでは「Google Pay」を利用して、モバイルSuicaアプリをダウンロードし、Suicaを作成します。
- アプリ内でSuicaの新規発行または既存のSuicaカードをモバイルSuicaに登録してください。
- すでにインストール済みならこの項目は飛ばしてOK。
3. スマートEXとモバイルSuicaを連携する
- スマートEXの設定画面に進み、登録情報の「ICカード情報」欄でモバイルSuicaのIDを登録します。
- モバイルSuicaのID番号は、Suicaアプリ内の「会員メニュー」や「設定」から確認可能です。このID番号を正確に入力しましょう。
4. 新幹線の予約を行う
- スマートEXのアプリやウェブサイトから、目的地・日時・席種などを指定して新幹線のチケットを予約します。
- 支払いは事前に登録したクレジットカードで行われるため、スムーズに購入が可能です。
5. 改札での利用方法
- 予約した日時に駅の新幹線改札で、スマートフォンのSuicaアプリを起動しなくても、ICカード読み取り部にスマートフォンをかざすだけで通過できます。
- モバイルSuicaが正しく連携されていれば、改札は自動的に開きます。
6. 変更やキャンセルの手順
- 予約の変更やキャンセルも、スマートEXのサイトやアプリから簡単に行えます。キャンセルや変更がある場合は、早めの手続きをお勧めします。
現地で10分以内に登録は至難の業だから事前がおすすめ
登録で記入する項目はそれほど多くないものの、ID番号とクレカを用意していないと、登録しきれないので事前の準備が大事ですね。
現地の改札で「よし、今からインストールするか!」ですぐ使えるほど柔軟じゃないかも。
あと、スマートEXとモバイルSuicaの連携には、システム上、連携に時間がかかることもあるので、やっぱり事前に登録して使える状態にしておくのがベストです。
スマホの充電が切れている時に改札は通れるのか?
iPhoneはXs以降のモデルなら、充電が切れても予備電力でIC部分を読み取れるため、モバイルSuicaを使うことができます。
ただし、完全に放電していたり、端末の電源がOFF状態だと、使えないので注意が必要です。
例えば、乗車時にモバイルSuicaで通過した後、電車内で完全に充電が切れると、改札を出る時に使えないので、閉じこめられる可能性があります。
この際は、少しでもいいから充電する方法を見つけて、予備電力で稼働するようにしましょう。
さっそく予約してみた
スマートEXはUIもシンプルでわかりやすく、予約もすんなり済みました。
予約したい日を選べば、出発したい時間帯の車両候補から選ぶだけ。
指定席を選ぶ場合は、ダイアログで◯号車を選べるようになっています。
使いにくいと思ったポイントは、ブラウザやスワイプで一つ前に戻れないところですね。
これはセキュリティ上仕方がない仕様だろうけど、間違えた時にスワイプすると最初からやり直しになるので、「あっ間違えた、戻ろ」て時によくハマりました。
あとスマートEXの早割は3日前からなのが嬉しい。
23:30〜5:30は予約サービスができないので注意
行きの予約を終えたあと、少し考えて帰りの予約もしておこうとサイトをみたら、23:30を過ぎてできなかった経験があります。
この時間帯はJRの営業自体されてないので、発券手続きも出来ないためですね。
スマート早割は3日前から可能ですが、3日前の23:30以降に予約しようとするとアウトなので、絶対に早割で予約する意思があるなら早めがベストです。
ちなみに予約照会は24時間可能です。
はじめてのスマートEXでドキドキしながら改札を通ってみた
なんだか……はじめてiPhoneでモバイルSuicaを使った時の感じを思い出す。
ちゃんと設定できているんだろうか……。
アプリを起動して画面つけてないと認識されないんだろうか……。
そうやってドキドキしながら通った時を思い出しつつ、改札には人が全然いないし、不意に「ピンポーン」と締め出されても、駅員がなんだアイツみたいな顔するだけだからいい。……よくはないな。
スマホをリーダーにあてがうと、ゲートがガッコンガッコン踊り出し、機械が「行けるのか、行けんのかお前」みたいな感じでワイの予約を探している感。
これは初回使用だからでしょうけど、ちゃんと通れました。
こんな利用券が発行されるので、利用中くらいは所持しておいてあげましょう。
値段も書いてあるから領収書がわりになるしね。
ちなみに帰りの改札は「ピッ」だけで通れたので、初回だけは多少時間がかかるみたいですね。
スマートEXでよくありそうな疑問質問
公式サイトでもまとめられますが、”特に”と思うケースをまとめておきます。
すでにスマートEXに登録している交通系ICカードからモバイルSuicaに変更する場合乗り遅れた場合2名以上の予約をする場合
スマートEXでも2名以上の予約は可能。
でも改札を通れるのは1名だけのため、2人目は駅員に事情をいってゲートを通してもらう必要があるから、2人以上は発券機を利用したほうが早いです。
スマートEXでモバイルSuicaはおひとりさま御用達の方法かなと。
カードタイプのICでスマートEXに登録しており、スマホを買ったし折角だからこれでSuicaを使えるようにしよう! ──のケース。
モバイルSuicaにカードのSuicaを引き継いだ時点で、そのカードは使えなくなります。Suicaの識別番号も変わってしまうから、どうしてもモバイルがいいなら新規登録したほうがいいですね。
領収書に関しては利用履歴が3ヶ月以内まで。
紙の領収書がないことがメリットのスマートEXは、旅費交通費で経費計上する際にちと困ります。
領収書の発行は利用後に申請が可能になるし、発行は時間がかかるし、利用履歴は3ヶ月以内と制限されています。
年度末で「さあ領収書出せ」といわれて、10月以前に利用した領収書を発行できないパターンに気をつけましょう。
みどりの窓口や券売機で待つ必要がなくなるのが最大のメリット
新幹線の予約はみどりの窓口が定番で、混雑時は平気で20分以上かかることもあります。
自動発券があればいいけど、無い駅こそ混みやすいから困りどころ。
でもスマートEXなら、駅への移動中にも当日の席予約ができるし、単独で飛び回る交通手段としては便利かと思います。
「おまえまだ券売機で消耗してんの?」みたいに煽ってくるスタイル好き。
コメントエリア