浜松市で、家庭ごみを有料化することが検討されています。
これは「家庭ごみを捨てるときに料金を払う」仕組みで、環境を守るために役立つと言われています。
この制度が導入される背景や、どのように変わるのかについて、詳しく解説します。
【シンプルな疑問】なぜ家庭ごみを有料化するの?
家庭ごみの有料化は、全国の都市部でよく議論されています。
静岡県内においては、静岡市がすでに「実施済み」で、浜松市と島田市が「実施を検討している段階」です。
なぜいまさらごみ回収を有料化するのか……、その答えはとてもシンプルなんです。
1. ごみを減らしたい
浜松市では、今もごみの量が増え続けています。
ごみが増えると、処分する場所が足りなくなるだけでなく、環境にも負担がかかります。
ごみ回収を有料化すると、まず考えるのは「ごみを出す頻度を下げることで、なるべく出費を減らす」ことです。
ごみを出す頻度をを少なくすることは、未来の環境を守るためにとても大切です。
2. 有料化の検討の流れ
浜松市は2020年に「家庭ごみを減らすために有料化は役立つか」を検討し始めました。
そして、1年間の話し合いの結果、有料化がごみを減らすのに役立つという結論が出されました。
このような検討は日本全国で行われており、SDGsの目標にもあることから、世界の潮流といえる流れです。
家庭ごみ有料化で何が変わるの?
家庭ごみ有料化は具体的に、どの部分を有料化するのでしょうか。
そもそも自治体のごみ集積所には、自治会費なりマンションの家賃から捻出されている回収依頼をもとに、ごみを回収しに来てくれています。
有料化の流れは”そこ以外”から徴収するわけですが、「ごみ袋の価格」に付加されるのが一般的です。
1. 対象となるごみと料金
有料化になると、家庭で出す「もえるごみ」と「もえないごみ」を捨てるのに指定されたごみ袋を使い、料金を払う必要があります。
具体的には以下の通りです。
- 45リットル袋:45円
- 30リットル袋:30円
- 20リットル袋:20円
- 10リットル袋:10円
また、剪定枝や草、リサイクル可能な資源ごみ(ビンや缶など)については無料です。
2. 料金の使い道
有料化で集まるお金は、浜松市が行う「ごみを減らすための活動」や「リサイクル活動」に使われる予定です。
ごみを減らすためには、市民の協力が必要不可欠です。
家庭ごみ有料化は市民生活にどんな影響がある?
家庭ごみが有料化することで、市民生活に少なからず出費面で影響はあります。
1. 家計への負担
有料化により、家庭で出すごみの量に応じて料金が発生します。
例えば、45リットルのごみ袋を週1回使う家庭の場合、1年間で約2,340円の負担となります。
2. 減免措置
収入が少ない家庭や、おむつを使う乳幼児や高齢者がいる家庭などに対しては、負担を減らすための特別な「減免措置」も検討されています。
具体的には施行されてからの話になりますが、おそらく所得層に合わせた措置になるでしょう。
家庭用ごみ有料化について浜松市民からの意見と市の対応
有料化はまだ施行予定段階のため、本格的な決定はこれからの話になります。
市のHPでは、令和6年2月に行われた「家庭ごみ有料化に関する条例改正について」のまとめが提示されていますので、参考にしてください。
1. 市民からの意見
浜松市はこの有料化の案について、市民から意見を集めました。
「料金を集めたら何に使うのか」「どうやって支払いを減らせるのか」などの意見が寄せられました。
2. 浜松市の対応
寄せられた意見をもとに、浜松市は料金の使い道をもっとわかりやすく説明することや、減免措置の具体的な内容についても分かりやすくすることにしています。
家庭ごみ有料化が実施された他の都市ではどうしている?
家庭ごみ有料化を実施している自治体は、市民が多い都市ほど実施か検討をされている状況です。
有料化の考え方としては、現在の状況より「値上げ」とする施策が適しています。
1. 他都市のごみ有料化
他の都市でも家庭ごみの有料化をしているところが増えています。
都道府県別では、35都道府県で有料化実施率が50%を超えている状況です。
実際、有料化によってごみが減ったり、リサイクル率が上がったりするなどの効果が確認されています。
2. 浜松市での取り組み
浜松市では、ごみの有料化だけでなく、分別の啓発やリサイクルの推進などを行い、市民がごみを減らしやすくなるよう取り組んでいます。
これにより、環境への負担を減らし、循環型の社会を目指しています。
家庭ごみ有料化に向けてできること
家庭ごみの有料化が進む中、私たちにできることは何でしょうか?
無理なく取り組める方法をいくつかご紹介します。
1. ごみを減らすためのポイント
- リサイクルを徹底する
使い終わったプラスチック容器、空き瓶、缶、紙パックなど、リサイクル可能なものは分別して資源ごみに出しましょう。これにより、家庭から出す「もえるごみ」「もえないごみ」が減り、指定ごみ袋の購入が少なくて済むかもしれません。 - 食品ロスを減らす
食材を余らせて捨ててしまうと「もえるごみ」となります。家庭で食品ロスを減らすために、必要な分だけ買ったり、残り物をアレンジしたりして使い切る工夫が大切です。 - 生ごみの水分を切る
生ごみの水分が多いと袋が破れやすくなり、臭いも出やすくなります。水をしっかり切ってから捨てると、ごみ袋の数も減りやすくなります。
2. リユースを意識した生活
使わなくなったものは捨てずに、フリマアプリやリサイクルショップで他の人に譲るのもよい方法です。
「買わない、捨てない」を心がけると、ごみの量が減り、家庭ごみの負担を減らすことにもつながります。
特に粗大ゴミは回収費用がかかるので、まだ使えるけど必要ない物なら、「ジモティー」を活用して、近隣の人に譲る方法がおすすめです。
まとめ:ポイントは生ゴミの処理
- 浜松市では家庭ごみの有料化を進めています。
- もえるごみともえないごみが対象で、45リットル袋は45円、30リットル袋は30円などです。
- 特別な支援が必要な家庭には、負担を減らす措置も検討中です。
- 他の都市でも有料化によりごみ減量が進んでおり、浜松市もこれに続きます。
浜松市の家庭ごみ有料化は、家庭ごみを少なくすることで環境を守り、未来の世代への負担を減らすための取り組みです。
これにより、ひとりひとりがごみを減らし、リサイクル活動を推進するきっかけとなることが期待されています。
有料化になることで、ごみを出す頻度を減らそうと考える方が多いと考えられますが、一番のネックは生ゴミですよね。
家庭用生ごみ処理機を使って乾燥させれば、暑い時期でも嫌な臭いを発することはないし、堆肥に活用できたりと、リサイクル活動として最良の選択といえます。
自治体によっては購入費用に補助が出る場合もあるので、「生ごみ処理 補助金」で検索してみるのもおすすめです。
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