2024年9月18日午前3時頃(未明)に、三島市の伊豆縦貫自動車道で、道路内で自転車を押し歩いている歩行者の男性が、大型トラックにはねられる事故がありました。
42歳の男性は意識不明の重体で、ドライバーの43歳男性に怪我はないとのこと。
伊豆縦貫自動車道は自動車専用道路なので、歩行者は入れないはずです。
なぜ起きたのだろうか。
自動車専用道路で歩行者がはねられる事故は他にも
三島市の伊豆縦貫道で起きた事故は、午前3時に起きました。
過去に「高速道路で歩行者が交通事故」のケースを探ると、深夜から早朝に発生していることが多い。
- 2021年8月、東名高速道路で歩行者が車にはねられ死亡する事故が発生。深夜に高速道路を歩いていた男性が、走行車線を走行していた乗用車にはねられたケース。
- 2020年12月、名神高速道路で歩行者が複数の車にはねられ死亡する事故が発生。深夜に高速道路上を歩いていた男性が、複数の車両に次々とはねられたケース。
- 2019年6月、首都高速道路で歩行者がトラックにはねられ死亡する事故が発生。早朝に高速道路上を歩いていた男性が、大型トラックにはねられたケース。
ニュースだと「警察が事故の詳しい状況を━━」で締めくくるものの、歩行者が自動車専用道路にどう侵入したのかまでは報告してくれないんですよね。
自動車専用道路は入口にゲートがあるし、監視カメラもあるから、そこを通れば記録に残るはず。
でも、高速道路上で起きた歩行者事故は、侵入した人は死亡していることもあり、侵入できた理由はほとんど不明のまま……。
自分なりに考えると、以下のような要因が考えられます。
深夜で暗く料金所の監視を逃れた
明るい時間なら、遠くからでも人の姿を確認できるので、見落としは少ないはずです。
また、ドライバーも多いので、車内からの通報もあるでしょう。
深夜帯はそのどちらも、空白が多くなってしまいます。
料金所のゲートは自動車を止めるためであって、人は横をするりと抜けることができます。
人を道路まで歩かせないようにするには、自動車も通りにくいゲートにするしかないので、コストもかかるし「ここまでして守る必要あるのだろうか」みたいな問題にもぶち当たりそう。
深夜だし車も少ないから行けるだろ!
━━と、慢心しすぎたケースであり、侵入も確信犯。
人間や自転車が料金ゲートをスルーするのは難しくありません。日中に自動車専用道路(バイパスとか)に侵入している自転車の様子が、SNSにアップされているのも珍しくないです。
深夜は車も少ないし、注意する人に出会う可能性も低い。
むしろ注意するために減速や停車するほうが、自動車にとってリスクにもなります。
偶然迷い込んだと理由つけても、入口は必ず「自転車通行止め」の看板があるはずですけどね。
病気で彷徨っていた
夢遊病や認知症で徘徊してしまい、偶然にも高速道路に侵入する確率もゼロじゃありません。
高速道路に立ち入った理由として、「道を間違えた」がもっとも多く、次いで「認知症の疑いがある方」が多くなっています。
高速道路やバイパスが近くにある場所に住んでいるなら、気をつけたほうがいいかもしれません。
ちなみに、歩行者が高速道路で事故にあった場合、過失割合は歩行者側が多くなります。侵入不可に立ち入ってるわけだから不利になるわけですね。
自動車専用道路で歩行者が居るリスクを未然に防ぐには?
三島市で起きた事故を防ぐなら、ハイビーム走行で早めに視認できていれば……の話かも。
100km近くで走行している時、真っ暗な状態でロービームだと、せいぜい80m先が見えてればいいほうです。これだと視界に歩行者が入った瞬間にフルブレーキしても、衝突する可能性が高い。
ハイビームなら500m先は照らせます。
深夜は車も少ないし、対向車や前方に車が居ないときは、ハイビーム走行するほうが安全といえます。動物もすぐわかるしね。
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