いつから入学式に桜が咲いていると錯覚していた?

いつから入学式に桜が咲いていると錯覚していた?

入学式といえば満開の桜じゃない?

数年前から「入学式=満開」のイメージに齟齬があるから、本州準拠の創作だと、「これから新しい学校生活がはじまるんだ」のバックに満開の桜並木があると、開花警察がシュバババッてきそうだと思っている。

本州では卒業=桜のイメージになりつつある

2020年は開花宣言は、東京都が歴代最速の称号を得ました。2月終盤に発表された開花予報通り、3月15日のこと。次いで名古屋は20日で、21日に福岡。ただでさえ早かった前年よりも数日早い地域が多く、温暖化の影響が懸念されます。

今冬は世界で暖冬傾向があり、開花が早まるのも──仕方ない。でも温暖化がまだまだ進行していくと、今以上に開花が早まることも予想できる。桜さんの自律神経はボロボロだ。

本州の太平洋側は、現状で3月の中頃に開花予想が集中しており、卒業式のシーズンと重なっている。そして、入学式は葉桜が当たり前になったのも、ここ10年来の話だと思う。

創作の入学式といえば「満開の桜」だが……

桜は入学や入社など、「新生活」のイメージで使われることが多い。

入学式は4月の1~2週に行われる傾向があるので、近年の新生活は葉桜になっている方が多く、芽生え的な新緑のイメージになりつつある。特に気温が高めの太平洋側はその傾向が強いため、このまま10年、20年続くと、「東京の話で、入学式に桜が咲いてるっておかしくね?」となる可能性が高い。

それが日本海側の地域や北海道ならアリ寄り。ただ、近年は創作にリアルを求める声が多いので、入学式と桜を結びつけると、開花警察が「この時期に咲いているわけないよ」と、声をあげそうなのが想像できる。

例をあげると、「君に届け」で爽子と風早が最初に出会った入学式は、(映画準拠だと)満開の桜が関係していました。

設定の地域は北海道。入学式は10日前後が多いですが、札幌の開花予想は2020年で4月21日なので、入学式に咲くことがなかったりする。新生活がスタートして数週間後の1シーンならアリだけど、”入学式に”をつけると現実と齟齬が生じることになる。

う~んややこしい。

フィクションは架空だと言っているだろうが!

創作は自由な空想であることがメリットであり、リアルな物理法則と自然現象に囚われては発想も停滞してしまう。目からビームぶっぱなしたり、大地を素手で割るビックリ人間は現実にいやしないけど、想像することは自由。

学生時代の創作は、出会いと別れのシーズンイコール桜になりやすく、新社会人だとそれが花見の歓迎会になりやすいから面白い。ただそこに現実の都市を当てはめてしまうと、リアル至高の残念な読み手が、「咲いてるわけねぇ」と吐き捨てることもあるかもしれない。

現実は現実。創作は架空。嘘松はフェイクニュースってことでいいじゃないか。

大体、「ありえない話」ほど新技術に繋がっているものだから、人の想像力を現実に当てはめていては、創作はごく一般の出会いと別れに、突然の死をエッセンスにするくらいしかなくなってしまう。「事実は小説よりも奇」なんて言葉もあるけど、誰でも人生が終わった瞬間に、ひとつの物語になるのだから、何も間違っていないと思う。

現実準拠だと、いずれ「卒業式=桜」になりそうだなぁ。30代まではマンガなどで入学式のイメージが根付いているだろうけど、20年後のマンガの新生活はどう表現されるのだろう……。

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