MIND SET|子供を秀才に育てたい人に読んで欲しい

MIND SET|子供を秀才に育てたい人に読んで欲しい書評

「ビルゲイツ推薦!」が目立つ帯に惹かれ、なんとなく渋谷のジュンク堂で買っていた『MIND SET』。まだコロコロやかましくない頃だったから、懐かしくも感じるし、なぜ買ったんだろうと思いつつ積んでいた本。

読み出せば内容はいたってシンプル。”努力を楽しめる脳に育てる方法”だけが書かれている。子育てで褒め方に悩んでいる人には、ぜひ読んでもらいたい。

1/3くらい読むだけで全てを察する

『MIND SET』は300ページ近くあるけど、伝えたい言葉はたった2つ。

硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」──。この2つの重要性を初めに示唆して、あとはひたすら”事例”を述べているだけ。1/3も読めば「……もしかして、これが延々続くのか?」と予感がするでしょう。

まったくその通り!

でも2つの違いを知ることが大事なのです。

過程を褒めるか、結果を褒めるか

子供のテスト結果を聞き、それが前回よりも良かった場合、貴方ならどう褒めますか?

点数だけを見て褒めると、テストのために勉強していた努力を見ないことになり、学力を上げるための努力にやりがいを感じなくなります。これが「硬直マインドセット」といわれ、努力することがキライになり、新しい知識を入れたくない状態になります。

逆に努力の過程を「頑張ったね」と褒めると、勉強している姿を褒められたと感じ、進んで努力するようになります。これが「しなやかマインドセット」に該当します。努力に喜びを感じるため、秀才タイプに育ちやすい傾向があります。

硬直マインドセットを抜け出せるのはメンターの役目

硬直マインドセットになりやすいのは、中学校くらいまであまり勉強しなくても、試験の学年上位に入っているタイプ。漫画などの創作でよくいるでしょう? 進学校に進んだら、周りがスゴすぎて勉強がキライになって、自分の世界に籠もるキャラクターが。

そうなってしまう原因は、これまでは勉強しなくてもいい点数が取れていたから、点数が取れないのを「問題が悪い」などと自分以外のせいにするため。

周りから「君は頭が良いね~」と言われ続けると、自分は頭が良いから勉強をする必要がないと思い込みやすい。──そうなってしまうと、なぜ頭の良い自分に解けないのかが分からなくなり、努力の重要性がスッポリ抜けてしまうわけです。

これを修正するには、勉強の過程にやりがいを見出す必要があり、誰かがマインドを「硬直」から「しなやか」に導いてあげる必要があります。

努力を褒めるとしなやかマインドセットに育ちやすい

本文内ではたびたび、スーパースターのアスリートを例にしています。

トップスターであるほど、TVだけで見る一般の目からは、「天才だから」の一言で片付けられやすい。ですが、舞台から見えない所での努力は想像よりも遥かに厳しい……。練習量が他の選手の倍だったり、体作りの食事や睡眠も管理して、誰よりも自分に厳しい。そして万全の状態に仕上げる努力の過程こそ、至上の喜びに感じている。

そうなれたのは、成長する過程で「努力こそが夢に近づく最善の方法である」ことに気付いたか、もしくは体感しているから。

これが「しなやかマインドセット」と呼ばれ、努力することが喜びになるため、知識や経験をどんどん取り入れたいモンスターに成長します。

小1の算数の答案を見て「なぜこれを正解にしてくれたんだろう?」と驚きのお母さん→様々な好意的な声が寄せられる
こういうの、良いですね。

テストの採点側は答えだけを見て、○か☓かで結果を決める傾向があります。そのため解く過程が評価されにくい。採点結果を貼り出した所で、生徒それぞれの努力は見えません。点数が良ければなんだかんだで、「お前頭いいな」で済ますでしょ? その言葉は子供の成長を止めてしまうタブーです。

脳を”しなやか”に持っていくには、テストのために努力したことを「頑張ったね」と褒めるべき。すると、勉強を努力することが褒められたことが喜びとなり、机に向かうことが苦しいと感じなくなります。

結果じゃなく過程を褒めろ!

この本を読むのは結構苦痛でした……。だって、例を変えるだけで延々と同じ話を続けるんだもの……。まさかラストまで行くとは思わなかったよ。

褒め方に関しては、仕事でも参考になると思います。資料を頼まれて作成した場合、完成品を貰って「ありがとう」だけよりも、「皆わかりやすいって褒めてたよ。どうやって作ったから教えてもらっていい?」にすれば、過程を褒めると同時に”わかりやすい資料の作り方”をシェアすることができます。

『MIND SET』は子育ての方向性に悩む人に読んで欲しいですね。かわいさのあまり、ただひらすらに褒めるのではなく、努力する姿に寄り添って褒めてあげて、結果を見て頑張ったね! でいいんです。

しなやかな思考を持つことで、多方面の知識を得るようになり、応用力が自然と身につくようになります。数学を解くには算数を知るべき──と思うでしょうけど、問題を読めなければ意味がないですし、読解力や識字のために国語力も必要

得意・不得意はあれど、”要らない勉強は無い”んですよね。

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