「アフターコロナ」の表現がキライ

コロナ禍が終わった後の話が「アフターコロナ」、であることは理解できる。

でもそれって、2019年の12月に戻りたい願望じゃないかなと思う。

「ウィズコロナ」ならわかる

現在の世界は、感染症と共に生きる選択を取っている。これが”当たり前”になれば、再び新たな感染症が発生しても、(常時)最小限に食い止めることが可能です。

アフターコロナはそれを取っ払い、2019年に戻りたい願望だと受け取れる。

コロナ禍は第1段階が抜けた感はあるけど、完全に終わったわけじゃないので、”元に戻りたいなら”、また感染爆発が起こる可能性は高い。経済を本当の意味で元通りにしたいのなら、根絶以後のアフターを待つべきだろうけど、新たな感染症が現れない保証もない……。

なら現在の状態で、同等の利益を得る手段を模索してもいいのでは?

施設集約の営業形態には辛いところ

人との距離を離す必要があると、店舗に同時に入れる客数は従来の半分以下になります(2019年と比べての話)。

カウンター席は1つ飛ばし。ボックス席は斜めのみ。映画館など劇場なら1席飛ばし。ライブハウスなら入場制限か敷居。学校なら1学級が半数になる。スーパーなど人の流れがある所はマスク着用厳守──とかね。

営業しても1施設の収益はどうしても減る。現在の状況が”無くなる”と信じ込んでいるほど、何も変えなければ去年に戻るだけ。むしろ対策をしてないことが不利益に繋がる可能性もあります。

でも現在の状態で昨年以上の成績を収めることができれば、人との距離が撤廃された時の利益はさらに倍、になると思いませんか?

それが顕著なのが映画なり演劇などの劇場運営業界。

東宝、映画館再開でも全く安心できない事情 | ゲーム・エンタメ
新型コロナウイルスによる影響で4月18日から全国で営業休止していたTOHOシネマズ。6月5日、51日ぶりに再開された東京都内のTOHOシネマズに足を運ぶと、金曜の夜にもかかわらず人影はほとんどなかった。上映されて…

TOHOシネマズが再開されましたが、席は1個飛ばしになっています。再開直後で映画欲のファンが一斉に集うことを考えれば、初回満席は当たり前──だったのは去年までの話。今は満席でも50%にしかなりません。

地方はもともと満席の状況が珍しく、ライブビューイング以外でそうなることはほぼ無いけど、首都圏は公開1週間はほぼ満だし、話題になるとしばらくその状態が続きます。それに期待しても50%の興収にしかならない。1公演平均で50%上のチケット収入を見込むと、どうしても赤になる状況ですね。

「不足分はネット配信すりゃいいじゃない?」──は、最もな意見。

今はNetflixなど配信サイトも充実しているし、主言語からのAI字幕翻訳もあるし、1公開から視聴者数の期待値は劇場版より上。外国では新作をネット公開したところ、収益に差はないし、むしろ儲かってしまったので、「劇場の意味ある?」みたいな流れにもなりました。日本でそれがないのは、版権やら著作権がムダにうるさいせいですね。

最も変わりそうなのがライブかもしれない。

Yahoo!ニュース
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電気棒を振るライブだと、無言でブンブン振ってたまに拍手程度になるから、演者との掛け合いがないし、レスを求める追っかけの醍醐味が無くなる。LVなり映像化するとライブっぽいMVを見せられている感覚になりそうだから、フロア熱狂の域になるのは難しそう。

座席数も半減するし、減った分は1人のファンに伸し掛かるようになるから、よく訓練されたファン以外が訪れることも稀になりそう。1席1万の席があるとしたら、1人2万になるんすよ。観劇系のS席はさらに倍されてやべぇことになりそう。

今までより快適に過ごせると思えば、それだけの価値はあるのかもしれない。それが当たり前になると、ライブで隣の席と密着で……みたいな、センシティブな展開の創作が過去になるかもしれない。

なにはともあれ、世界は大きく変わったと受け入れるしかない。

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