「よし、ラーメン食いに行くか!」と意気込んだはいいものの、目当ての2店は臨時休業で悲しみを覚えた。そんな私を救ってくれたのは「ひいらぎ」でした。
笠井街道で看板は異様に目立つ店
浜松市内を通る道路、県道45号線は笠井街道と呼ばれています。この通りは飲食店がけっこう多く、雑誌に乗るラーメン屋もチラホラ。
南のコストコから北は新東名まで、南北の町をつなぐ幹線道路ですね。……渋滞も多いけど。
「京都らぁめん・ひいらぎ」は、笠井街道のスタート地点に近い南にあります。

飲み屋テナントの一角なので、店は広いわけじゃないけど、道路から見える看板がけっこう目立つので、店の存在は覚えていました。存在は知っていつつも、わりと地味~な場所にある店。コロナ禍で撤退したと思いきや、まだまだ営業中でした。
これは信頼できるで!
そういえば、京都ラーメンを食べた覚えがない
ひいらぎで注文できる麺は「京都ラーメン」の1種類だけ。チャーシューメンは乗っている焼豚を増やした物。つまり──
京都ラーメン1本で勝負している店、となる。
わりと長く続いている印象なので、実力は高いのだろう。行こう行こうと思いつつ、数年が経過したのかもしれない。営業時間にここを通ることが少ないのもあるけど……。
そんなわけで「ラーメン」を注文。

唐揚げか餃子を付けたセットもあると知ったのは、家に帰ってからだった。だって店内ぐるっと見渡してメニューがなかったんだもの。
京都ラーメンとは、きっと京都で生まれたラーメンなのだろう……。
醤油にピリッと胡椒の効いた歴史を感じるラーメン
京都ラーメンについて調べたところ、鶏ガラスープを使ったベーシックな物である、との認識。「京都」と「京風」で違うのは味の濃さ程度。
ようするに、京都で生まれたから京都ラーメン……ということだろう。

それを踏まえてこれを見ると、背脂がそこそこ浮いたこってりラーメンに見える。
でも口に入れると不思議なことに、見た目よりも味が濃くない。──これが関西のスープマジック。見た目はコワモテだけど根は優しいみたいな、そんな印象を受けた。
子供の頃に、近所の喫茶店で慣れ親しんだ味にも似ている。
それだけ古くから続くラーメンが、京都ラーメンなのではないだろうか。むしろ、オッサンホイホイでノルタルジーに浸れる味なのかもしれない。
……いや、ふつうにウマイよ?
ライスと一緒に食べたいラーメンでしたね
スープの醤油がしっかりしているので、他にライスがあると、組み合わせは抜群かもしれない。
見た目のわりにスパイシーなのは胡椒が入っているからかな。味のバランスは”あっさり”と”こってり”の中間くらい。無難にウマイしするする飲める。

中華そばよりはこってりで、豚骨よりはあっさり。そんな絶妙な位置にいますね。
価格も抑えめだから、「大将やってる?」とのれんをくぐって、スッと注文してサッと腹を満たしたい時に丁度いい感じですね。
「京都らぁめん・ひいらぎ」はこちら!
京都らぁめん・ひいらぎは、浜松のコストコ近くにある店。
市内主要道が交わる無駄にデカイ交差点から北へ進むと、片側2車線から1車線に絞られた先にあります。南からは左折で入りやすいけど、日中とディナータイムは交通量が多めなので、北側から右折侵入はわりと骨が折れます。
定休日は火曜日。
営業時間は「11:30~14:00」の昼と、夜の「17:30~22:00」と二部構成。ただし夜は21時くらいで、気まぐれに閉めるらしいので注意。まぁ21時過ぎればここも、通行がガクッと減りますしね。
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