デジタル終活を進めておくべき

自分が死亡した場合、ウェブサービスやSNSにアプリの情報などなど、契約解除した情報が多くあると思います。

それをどうするべきか考えるのが、デジタル終活といえます。

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第三者が何の手続きもなしに契約解除するのは難しい

パスワードや課金情報の管理は、1つのサービスで紐付けできます。iOSならiClloudのキーチェーンがあるし、AndroidならGoogleサービスで統合できるし、Windowsも独自のキーチェーンがあります。

これらは本人利用が前提の作り……なのは、当たり前の話。

問題は、使用者がそのサービスを利用するパスワードを残さず、この世から去ってしまった場合になります。

月額課金がなければ放置してもいいけど、月々支払いがある物だと、積もりに積もって、残された人の負債になりかねません。それを防ぐためにも、サービス解約するために、利用パスワードを残すことも必要です。

遺書(遺言書)にメインのパスワードを残すのがベター

遺書は何も死ぬ直前に書く必要はありません。

人は誰もが明日ポックリ逝く可能性があります。遺書を残すのは死に対する備えであり、遺族に「どうして欲しいのか?」を伝えるために用意するものです。

自筆証書遺言(遺書)の書き方&2020年改正ポイント|税理士検索freee
自筆証書遺言とは、遺言者が遺言書の内容、日付、名前を自筆で書いて捺印して作成する遺言書です。誰でも簡単に作成することができ、証人も不要ですが、遺言そのものが発見されずに終わってしまうというリスクがありました。このリスクを解消しようと創設されたのが「自筆証書遺言の保管制度」です。

私も遺書は残してあります。5年くらい前に作成したけど、あれから使用するパスワードを変更したり、新しいサービスに登録したりがあったので、遺書もアップデートしました。

私の場合は、とあるクラウドサービスにパスワード情報をまとめているので、そこにログインすれば契約しているサービスが全てわかるし、ついでに解約してね──という流れ。

既存のクラウドを使うメリットは、情報流出した場合がわかりやすいのもあるし、データ破損の補償も期待できるから。あと、自分で保持するより維持費がかからないしね。

預金や証券など資産が多い場合は遺言書を必ず残すこと

遺書・遺言書は、死後でも行使できる命令書みたいなもの。

それが無くとも相続は出来ますが、配分の権限を決めれるのは遺書に残された指示だけ。親族に”絶対あげたくない人”が居るのなら、明確に記載しておくのがベスト。

遺産(カネ)があると話がこじれやすいので、最も身近な方を守るためにも、生前相続を済ませておくか、遺書で配分を明確にしておきましょう。

もし故人がパスワード情報を一切残さなかったら?

第三者でも情報開示請求はできるため、法律に基づいた手続きをすれば、どんなサービスでも解約することはできます。

例えばドコモのケータイなら、「死亡届・UIM/SIMカード・解除手続きをする人の身分証明証」が必要になります。

ご契約者の死亡による解約 | ご契約者の死亡による承継または解約 | お客様サポート | NTTドコモ
ご契約者さまがお亡くなりなった場合に、契約を解約するお手続きのご案内です。

銀行口座やクレカなど、どこのサービスも同じ書類に手続きが必要になりますね。

もっとも厄介なのが月額制のサブスクリプション。

キャリアで登録しているサービスなら、その時に同時解約すればいいですけど、単独で登録していると、よくわからない所から請求が来る可能性があります。

そういう事態を防ぐためにも、自分の登録しているサービスは、”もしも”があった時のために、まとめておくのも大切なことだと思います。

葬儀会社に丸投げするのもアリ

生前整理が済んでいるならともかく、解約の書類などを用意するのが面倒すぎる場合は、葬儀会社に全て任せるのも賢いやり方です。

個人で行うなら弁護士に依頼することになりますけど、葬儀会社なら一括で引き受けてくれる場所もあります。今は誰もがスマホを持つ時代ですし、SNSなど各種サービスがそこに残されている可能性が高い。

なので、解約手続きを無知から調べるよりも、プロに依頼するほうが確実なこともあるでしょう。

費用はかかりますが、あなたにのしかかる時間と負担は、確実に減らすことができます。

あらかじめ依頼しておくことも出来ますし、希望の葬儀内容を生前に決めておき、それを遺書に残しておくことで、遺族の負担が減ります。

……それも孝行といえるのではないでしょうか。

デジタル終活の基本
 本特集は2018年5月から9月まで日経トレンディネットで掲載した連載をベースに、2019年4月時点の最新情報を加筆し、再構成したものです。

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