自分が死亡した場合、ウェブサービスやSNSにアプリの情報などなど、契約解除した情報が多くあると思います。
それをどうするべきか考えるのが、デジタル終活といえます。
第三者が何の手続きもなしに契約解除するのは難しい
パスワードや課金情報の管理は、1つのサービスで紐付けできます。iOSならiClloudのキーチェーンがあるし、AndroidならGoogleサービスで統合できるし、Windowsも独自のキーチェーンがあります。
これらは本人利用が前提の作り……なのは、当たり前の話。
問題は、使用者がそのサービスを利用するパスワードを残さず、この世から去ってしまった場合になります。
月額課金がなければ放置してもいいけど、月々支払いがある物だと、積もりに積もって、残された人の負債になりかねません。それを防ぐためにも、サービス解約するために、利用パスワードを残すことも必要です。
遺書(遺言書)にメインのパスワードを残すのがベター
遺書は何も死ぬ直前に書く必要はありません。
人は誰もが明日ポックリ逝く可能性があります。遺書を残すのは死に対する備えであり、遺族に「どうして欲しいのか?」を伝えるために用意するものです。

私も遺書は残してあります。5年くらい前に作成したけど、あれから使用するパスワードを変更したり、新しいサービスに登録したりがあったので、遺書もアップデートしました。
私の場合は、とあるクラウドサービスにパスワード情報をまとめているので、そこにログインすれば契約しているサービスが全てわかるし、ついでに解約してね──という流れ。
既存のクラウドを使うメリットは、情報流出した場合がわかりやすいのもあるし、データ破損の補償も期待できるから。あと、自分で保持するより維持費がかからないしね。
預金や証券など資産が多い場合は遺言書を必ず残すこと
遺書・遺言書は、死後でも行使できる命令書みたいなもの。
それが無くとも相続は出来ますが、配分の権限を決めれるのは遺書に残された指示だけ。親族に”絶対あげたくない人”が居るのなら、明確に記載しておくのがベスト。
遺産(カネ)があると話がこじれやすいので、最も身近な方を守るためにも、生前相続を済ませておくか、遺書で配分を明確にしておきましょう。
もし故人がパスワード情報を一切残さなかったら?
第三者でも情報開示請求はできるため、法律に基づいた手続きをすれば、どんなサービスでも解約することはできます。
例えばドコモのケータイなら、「死亡届・UIM/SIMカード・解除手続きをする人の身分証明証」が必要になります。
銀行口座やクレカなど、どこのサービスも同じ書類に手続きが必要になりますね。
もっとも厄介なのが月額制のサブスクリプション。
キャリアで登録しているサービスなら、その時に同時解約すればいいですけど、単独で登録していると、よくわからない所から請求が来る可能性があります。
そういう事態を防ぐためにも、自分の登録しているサービスは、”もしも”があった時のために、まとめておくのも大切なことだと思います。
葬儀会社に丸投げするのもアリ
生前整理が済んでいるならともかく、解約の書類などを用意するのが面倒すぎる場合は、葬儀会社に全て任せるのも賢いやり方です。
個人で行うなら弁護士に依頼することになりますけど、葬儀会社なら一括で引き受けてくれる場所もあります。今は誰もがスマホを持つ時代ですし、SNSなど各種サービスがそこに残されている可能性が高い。
なので、解約手続きを無知から調べるよりも、プロに依頼するほうが確実なこともあるでしょう。
費用はかかりますが、あなたにのしかかる時間と負担は、確実に減らすことができます。
あらかじめ依頼しておくことも出来ますし、希望の葬儀内容を生前に決めておき、それを遺書に残しておくことで、遺族の負担が減ります。
……それも孝行といえるのではないでしょうか。

コメント