年明けからの緊急事態宣言で、制限を主に喰らったのが飲食業界。
なんだかもやっと感じるのは、私がよく行く業態が、密でもないし騒がしくもないからだろう。
「黙食」がスタンダードなラーメン業界
「黙食にご協力ください」
とあるカレー店がはりだしたポスターに賛否の声が。

新型コロナの「ヒト→ヒト」感染は、空気中の飛沫が主な原因のため、どんなに密でも喋らなければいいし、喋りたいならマスクをすればいいだけの話。
でも飲食をするためには、マスクを外さなければならない。
公表だとかなりボカしてるけど、”酒を飲みつつマスクなしで騒いだから”が主な要因。これ、実際に夜の街を歩いているとわかる。
昨年末から酒類を主に扱う居酒屋系は、どこも満席で盛況だった。特に元旦は、他が閑散としているのに、そういうチェーン系列は人が溢れていた。リモート飲みはもう廃れたのだろうか。
その反面、行列ができる店なのに、みんな静かにメシを食う業態もあった。
それが「ラーメン屋」。
ラーメン屋だけは、客より店員のほうがうるさかったりする。テーブル席でも静かな傾向だし、提供されれば「伸びる前に食う」心理も働く。
カウンターに仕切りも当たり前になったことで、客はみんな”味集中システム”で守られているかのように思えた。
ぼっち飯のハードルが低いほど客の感染対策も万全になる説
世には「1人で食事をすると死ぬ」ほどの、価値観を持つ人もいる。
逆に、「1人で食事をするほうがいい」と考える人もいる。
ふつうに考えて、1人でメシを食う人間が煩いほうが怖い(食べ方が煩いのはある)。店員や常連と談笑することはあるかもしれないが、誰もがそれを望んでいるわけじゃない。
飲食が感染拡大の原因とされており、業界が激おこぷんぷんだけど、まぁ実際──人の緩みは昨年10月から感じていた。
7月頃までは、店内で人の声を聞くほうが珍しかった。でも10月頃からは、どこにいても会話が聞こえてくる。「ギャハハ!」と大声で笑う人も目立つ。それを実際目にしているから、第三波が起こったのも不思議に思わない。
この冬、「一時の油断すらも許してくれないウイルス」と、明確に教えてくれた。
他力の終息を願うより、個人が出来ることを愚直なまで貫くしかない。
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