終わった市場を再び活性化する方法

【書評】BLUE OCEAN SHIFT(ブルー・オーシャン・シフト)

『BLUE OCEAN SHIFT』を読みました。

読む前まで「事業を成功させたいならブルーオーシャンを選ぶべきだ!」という内容を想像してました。

しかし本質は真逆。

「順調に利益を伸ばしていたのに……」と悩む経営者に読んで欲しい本ですね。

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ブルーオーシャンから始めるのは難しい

「ブルーオーシャン」と「レッドオーシャン」は、経済市場を比喩した言葉。

ブルーは競争相手が居ない新興市場。対してレッドは競争率が激しく、既に熟しきった市場のこと。

参入しやすさなら断然レッドです。なぜなら、先人のマネをするだけでいいから。後追いやパクリが増えていく背景はそこにあります。

ブルーオーシャンは当たればでかいけど、外せばただの失敗になります。ブルーのいい例といえば、「いきなりステーキ」かな。

いきなりステーキのレッドオーシャンシフト

いきなりステーキの開業当初は競争相手がゼロで、安くてうまいステーキを武器に全国へ出店を伸ばし、一躍飲食業界の雄にまで登りつめました。

……でも今は、というと……。

競合が次々登場して客の奪い合いがはじまり、価格競争も苛烈してステーキ分野自体が儲かりにくいように。コロナ禍がとどめを刺した感じですが、今のステーキ業界はひとにぎりが生き残っている感じです。

開店当初はブルーオーシャンだったものの、他が追従してきて、いつのまにかレッドオーシャン化していた──。なんてことはよくあることです。

そこをどのように打開するかが、経営者の腕の見せどころ。

ブルーからレッドになり、経営がヤバく感じている経営者ほど、『BLUE OCEAN SHIFT』を読めば、これからやるべきことに気づくはずです。

例えば現在の観光業界を救うには?

コロナ禍で最も煽りを受けているのは観光業(宿泊・旅客)。

経営がとくにヤバいのは、五輪需要と過去最大のインバウンド来客が見込めることで、2020を焦点に先行投資しすぎた組でしょう。

──結果は知っての通り。

インバウンド向けの宿泊は、日本らしい部屋と豪華な料理をドーンとすればいいから、ぶっちゃけチョロいわけです。

いっぽう国内向けの宿泊となれば、言語は通じるしホスピタリティにもひときわ五月蝿い。ビジネス向けが壊滅している状況だと、一般客に期待するしかない。

そこをどのように攻略していくかが、旅客宿泊業の生き残る道になっていくわけですが……まぁ決まりませんね。

星野リゾートが提案した「マイクロツーリズム」がひとつの答え。県をまたぐ移動が制限されるなら、地域住民に好かれる宿を目指すべきです。

現在の状況なら、世界を市場に見据えるよりも、国内でも一部に合わせた経営にシフトするべきなのです。

単純な話、今までのやり方が通用しないなら、全部変えるしかない。

『ブルー・オーシャン・シフト』に書かれていることは単純明快。

レッドオーシャンになっても、ブルーオーシャンに変えてしまえばいい!

「それができたら苦労しねぇ」と思うでしょうけど、よくよく考えてみてください。

”今までのやり方が通用しない”わけです。──ならば、別のことをするしかないじゃないですか。

必ずしもブルーオーシャンから始める必要はない

イノベーションやらベンチャーなどの思想がもてはやされているけど、全く新しい分野は理解する層が限られていて、ビジョンはあっても実現まで待てないのが日本の気質。

初期からブルーに挑むなら、研究職上がりしかないと思う。

でも今は市場が世界に広がっているため、新規事業よりも既存事業の不満点を解決し、新たなアプローチで挑むのが『ブルー・オーシャン・シフト』で気付けること。

LINEやメルカリに勝ちたいなら、あのアプリやサービスであがる不満を潰して、更に良いサービスに仕上げれば良いってわけです。

──いうなら簡単だけどね。

 

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