大雨予報でよくある「○○地方」の曖昧さ

大雨予報でよくある「○○地方」の曖昧さ

記録的大雨に見舞われる度に思うことがある……。

”○○地方”と「ここのどこかに降るよ!」的な広義の括りじゃなく、今の技術なら「○○市が特に降るかも」とピンポイントで伝えることもできるんじゃないか──と。

今回静岡で起きた大雨被害で、つくづくそう感じました。

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東海地方で大雨が予想されるけど静岡かもしれないし…

7月はじめに静岡県を襲った大雨は、天気予報だとあらかじめ予測はされていた。

それは「東海地方」「太平洋側」と”お決まり”の括り。

予想天気図を見てどんな天気になるかを予想できる人なら、太平洋側といっても”静岡県を起点に東は関東まで”みたいに予想できたかもしれない。

今回の大雨は、梅雨前線が紀伊半島の先端から静岡県の海側をなぞるように通っていたため、いつも活躍する三重県バリア(紀伊半島でだいたい降るから静岡は軽微)のパターンが崩れ、珍しく静岡が集中的に狙われる格好になった結果。

静岡は東海地方に含まれるけど、愛知のニュースでは「東海三県」でハブられるし、関東でも大阪より報じられない不遇さが際立つ。

報じられる天気予報はずっと「東海地方を中心に──」が目立っていたが、静岡県にようやく照明があたったのは、観測所が軒並み7月降水量の1ヶ月分を2日で記録してから。

7月”観測史上最大”のキーワードと、土砂災害警戒が全域で最大レベルを武器に、TVの天気予報がようやく静岡県を中心に報じるようになった。

TVの天気予報と気象庁発表は事なかれ主義すぎて参考にならない

──で、天気予報が記録的大雨を取り上げるようになった頃、雨は豪雨とはいえず、強くなったり弱くなったりを繰り返していた。

撮れ高がめちゃくちゃ無いせいか、最も強く降った地域の1時間あたりの降水量を読み上げるだけ。

これまでの累積雨量で土砂災害の危険性は全域に出ており、特に危険な地域(静岡山間部と沼津から箱根にかけて)は示唆しているものの、これから”そこ”に降る雨量まで言及はしていなかった。

静岡 関東南部で記録的大雨 土砂災害や川の増水 厳重警戒を | NHKニュース
【NHK】活発な梅雨前線の影響で、2日夜から静岡県や関東南部を中心に発達した雨雲が流れ込み、記録的な大雨となった静岡県熱海市では土…

熱海で土石流が起こる前夜──。

降り続いた累積雨量は7月の観測史上最大で、土砂災害の危険性は全域でほぼ最高レベル。ようするに、これ以上降るとヤバイよってこと。

その日の日付が変わる頃から朝方まで、雨雲レーダーの予測では、静岡中部から神奈川西部(箱根)まで、特に雨が強いエリアがかかり続ける予報で、それは実際的中している。

夜明け頃からは、沼津と平塚で川が溢れ出して冠水したり、土砂崩れの報が目立つようになり、橋が折れたり家が流されたりと、報道もようやく一色になりはじめる。

……そういう情報はネットで断片を拾えばすぐ集まるが、TVで報じられている部分だけ切り取ると、TVでしか天気予報を知れない人達にとって、何か参考にできることはあるのだろうか。

いやいや、浸水とか土砂崩れは確かに怖いし、戒めにはなるよ?

でも本当に知りたいのは、これから雨が降り続けるか、止む見込みがあるなら何時なのか、を知りたいはずじゃないの?

大雨予報の地域内に住むなら雨雲レーダーの予測は絶対見ておくべき

住んでる地域に大雨予報が出た場合、天気予報のパーセンテージを見ても意味がありません。

チェックすべきは「○時間予想雨量」と「雨雲レーダーの予測」のふたつ。

これらはTVでもたびたび放送されるけど、時間内でいえば”一瞬”。雨が降るか降らないかは晴れマークか傘マークでわかるけど、大雨予報で重要なのは「どこで最も強く降る可能性が高いか」にあります。

それを一箇所で知るには、アバンギャルド河津さんのツイッターが一番かもしれない。

特に参考できるのは雨雲レーダーの予測。

どこで強く降る可能性があるかを示唆してくれるので、自分の住む地域が該当するなら、あらかじめ避難などの対策をする指標になります。

土石流が起きた日は、沼津から箱根は夜から朝方にかけて”県内でも”特に強く降る可能性が高いことはわかっていたため、行政が出す避難指示より先に危険度を知ることができたかもしれないし、もっと早く伝えることができたかもしれない。

しかし避難を決めるのも最終的には自己判断になるから、自分が防災意識を高く持つことが、なによりも重要なことだと実感する。

……今回で一番珍しかったのは、雷が伴わなかったこと。それが逆に安心感みたいなのを与えていたかもしれませんね。

次は日本海側で大雨予報ですが…

明後日7日(水)~週末は梅雨前線停滞で大雨のおそれ 静岡県周辺も要警戒(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース
明後日7日(水)から10日(土)にかけて、局地的に強い雨が降り、雨量がまとまるおそれがあります。 先週末に大雨となった静岡県や関東南部は新たな災害発生のリスクがあり、山陰や北陸など日本海側は大雨に警

天気予報でいう「太平洋側」「日本海側」は、本州を縦割りした状態で海に面した部分のことをいいます。なのでめちゃくちゃ広範囲。

「○○地方」はいわずもがな、特定地域の全域か一部に降るよって予報。7月はじめの大雨でいえば、東海・関東だけど、実際は静岡県と神奈川県。

広義の予報と注意喚起は主に気象庁が出している情報だけど、さらに絞り込むのはウェザーニュースを頼るほうがいいし、自分で調べるほうが手っ取り早い。

TVの天気予報はニュース枠でも1/10程度の時間割だから、都心以外の情報は……ほんと、住んでいる地域を限定に天気予報のサイトを参考にしたほうが身のためだと思います。マジで。

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