リモートワークが浸透して、働く場所にこだわる理由がなくなりました。
ワーケーションは「バケーション+ワーク」のこと。どこでも仕事ができるなら、ホテルや旅館でもいいじゃないかと──そういう話です。
でも全額経費にはしにくいんですよねぇ……。
ワーケーションはなぜ経費にしにくいのか

経費は”仕事だけ”に適用されるから全額が難しい……。
ワーケーションの全額を経費にしにくいのは、「それって遊びも含まれているよね?」だからです。
出張は仕事をするために行くから、全額経費になります。
ワーケーションは目的に「旅行」が含まれてますよね。滞在中の合間に仕事をするのだから、仕事と旅行は分けて考えるべき──。税務ではそう考えられます。
ワーケーションは経理への負担が大きい
経費は基本的な考えとして、所得(利益)を得るために使ったお金に適用されます。
ワーケーションは旅行のついでに仕事をするわけだから、”仕事をしていると認められた時間のみ”に経費が適用されます。
そして、仕事をした時間の証拠として、タイムカードなりの勤怠管理が必須になります。
例えばホテルで仕事をしたとするなら、ホテルの宿泊費から勤務時間の分だけ、旅費交通費で経費を申請することができます。これは「家事按分」と同じ考えですね。
経理はその按分を計算する必要があるし、領収書などの証拠と照らし合わせないといけない。
本当の数字より多いなら、税務署は特に困りません。会社の純利益が減り、上に怒られるだけです。でも少ないなら、税務署は「脱税か!?」と疑ってくるし、追徴課税をもらうハメになりかねません。
そんなわけで、企業がワーケーションを推奨すると、経理部門の負担は確実に増えてしまうのが難点ですね。


ワーケーションはフリーのSEにクッソ有利
ワーケーションをしやすいのは、保守系のフリーSEかもしれません。
特にシステムやインフラの保守は、顧客先に出向くことが必要になりますし、自宅から離れると宿泊施設を利用する必要がでてきます。むろん、生きるための食事も経費にできますね。
プログラマーやブロガーも同様の働き方はできますが、自宅があるなら、「別に出かける必要ないよね?」って突っ込まれるため、経費にできるかは”状況”によります。
旅行先でリフレッシュしたら能率がアップすることをアピールすればいい
ワーケーションの要はリフレッシュできること。
日常のストレスから開放され、心身をリラックスすることで、クリアな状態で仕事に望めることがメリットのひとつ。
そのおかげで仕事の進行スピードが2倍3倍となるなら、ワーケーションをしたほうが効率がよくなるし、費用対効果も証明されます。
経費にできるかは、「仕事の効率アップのため」も重要なポイント。
投資と同じ考えになりますが、普段より高い出費をしても取り戻せるなら、やる価値はありますし、納税額が結果的に増えることになります。──そのアピールが節税にも繋がるわけです。
企業勤めでも、経費の仕組みは軽く頭に入れておいたほうが絶対にいいです。
知れば知るほど、「あの支払いは経費でいけたし損しているなぁ」とか後悔するはず。領収書なりレシートのどれが経費に使えるかは、学んでおいたほうが自衛(財布的な意味で)になりますよ。




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