JAFの調査はいつだって体を張っている気がする。
「横断歩道でクルマが停まらない問題」をなんとかするため、”実際にやってみた”の手法で調査する職員。一歩間違えば労災レベルじゃ済まなさそう。
横断歩道で車が一時停止しなければならない理由
道路交通法で決まっているので、理由もクソもないです(正論)。
横断歩道に歩行者や自転車が明らかに居ないのを除き、自動車は停止線もしくは手前で停止する必要があります。公道では自動車が最も弱い立場なので、歩行者様を守るためにこういう決まりごとがあるわけです。
しかし譲り合い日本の精神は通勤時間帯に瓦解する。
この殺伐タイム中は、歩行者と自動車の”やるかやられるかタイム”になる。もちろん車社会の地域ほどひどくなります。
その中でもよりひどいヤツをあぶり出すため、JAF職員は自ら信号のない横断歩道を渡ろうとし、体を張った調査をしていた。
この努力、みんなに届け。
歩行者が居ても停まらねぇからよ…
調査結果による上位トップ3は──
- 1位:長野県 58.6%
- 2位:静岡県 39.1%
- 3位:石川県 26.9%
死亡事故でワースト記録を続けている愛知県は意外にも6位。……2割いってますけど。
長野がトップなのはなんとなくわかる。広めでまっすぐの道が多くスピード乗る車が多いし、信号がないけど歩道はあるって道が多いしね。これは静岡県も似たようなもんです。
横断歩道を渡ろうとしても9割の車が停まらない
……との結果が出たってことは、調査をしたJAF職員はどんだけヤベー経験をしたのだろう。その心情痛み入ります。上司に滅べとかいってそう(直球)。

http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/crosswalk/index.htm
全国地図でヤベー地域を可視化すると、中部がダントツすぎてすまない。
こうなる原因は地域なり、道路整備の仕組みにもあるんじゃないかと思います。
どう考えても北海道のほうがかっ飛び率が高いだろうのに、横断歩道ではホワイトな地域です。これは路肩の電柱やら建造物など邪魔なものが少なく、運転者から歩行者が見えやすいからなのかもしれない。
横断歩道の両端に電柱があるだけで、横断者は一時的でも車からロストしやすいでしょう?
静岡県内を走っていると、何かに隠れてしまいやすい場所は多く感じます。それに加えて、車に乗るとイキりやすい人達が多い地域になると、歩行者の発見が遅れやすく事故に繋がりやすいとも考えられます。
都市圏ほど歩行者ファーストになるので東京大阪が低いのは納得
渋谷スクランブル交差点のライブ映像を見てもらえばわかるように、電車社会の都市圏では徒歩移動が自動車を上回ります。そのため歩行者用信号のほうが時間が長く取られているくらいで、自動車のほうが肩身が狭いまであります。
たまーにジリジリとゴリ押しで歩行者の波に逆らう車もいますけど、中心部になるほど、そこまでしないと信号がない歩道は通れないから、ある程度は仕方ないね。
都会っ子が地方都市に遊びにいくなら、これだけは頭に入れておいてほしい。
「信号のない横断歩道では9割の車が停まらない!」
足が悪い年寄りが渡っている時、早く渡れといわんばかりに、ジリジリ進むクソ運転な車が多い浜松市です。それを見て頭をさげながら渡ってるし、心苦しいと感じるし、いずれワイもああなるのかなと……。
ユニバーサルデザインとかありますけど、平均より遅い人のため、安全に心苦しく歩行者ファーストのまちづくりとか考えて欲しいですね。
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