Appleをハッキングしてもスカウトされなかった少年

Appleの社内システムがハッキングされた事件で、逮捕された少年の動機が「Appleで働きたかったから。技術力が認められると思ったから」と判明しました。──まあ犯罪だしね、仕方ないね。

当時13歳の少年も今や17歳。裁判では「特例として犯罪歴に入れない」との採決。この結果に「個人の才能を活かすとは何か?」を考えさせられました。

スポンサーリンク

普通から外れた子はどうしたらいいのか?

NHKで最近よく見るのが、発達障害などによる”普通じゃない”といわれてきた人々の特集。……そもそも人間の普通ってどこに基準があるんだろう? そこまで掘り下げて考えていない気がする。

世に普通の物差ししかなければ、学校に偏差値は必要ないし、体力測定も必要ないはず。

こういう”能力を計る”行為は優劣を決めるわけじゃなく、個人の得意分野を見極める指標として私は考えています。でもそこに劣等を感じてしまうのが、やる意義の先まで見越す識力がない子どもたち。あの頃を思い返すと、なぜこんなことをやる必要があるんだと、恨み節しかいってませんでした。でも今なら、得意分野を探すためと理解ができます。

NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル シリーズ 子どもの声なき声(2)「“不登校”44万人の衝撃」
教室の“声なき声”

Nスペでやっていた不登校調査を20分くらい眺めていました。生放送でやる意味がわからないが、急増する不登校の実態と対策について、確信はそれつつあーだーこーだと話し合っていたくだらない内容だった。だから最後まで見る気も失せた。

「なぜ教室に入れないのか?」と子供にインタビューしたシーンがありました。その答えが「理由はわからない」と……。言葉にできないことは、まだ説明できるほど知識がないのだろうと感じます。中学生の教育段階では、「作者の心を説明しろ」も難題だし、心の内を説明できるほどの語彙もないし、可能なのは感情表現くらいです。まだ恋をする理由もわからない年代でしょ?

大人が働き詰めで鬱になる理由すら”わからない”んだから、個人の胸の内を全て明かせる言葉なんてありません。日記みたいな独白の記録から、大人が推測することは可能でしょうけどね。

私が疑問に思うのは、”人間の普通”はどこにレールがあんの? ……て話。

Appleで働きたいがために犯罪行為を犯した少年

Apple社内セキュリティをハッキングした少年「Appleで働きたかった」
「才能は使い方を間違ってはいけない」。少年が、Apple(アップル)の内部セキュリティをハッキング。それだけで驚くニュースですが、少年の動機がまた...

少年はただ純粋な気持ちで、Appleの社内システムにハッキングを仕掛けた。

「自分の技術力が認められば──」。13歳の時点でそこまで考えれる知識と、社内システムに侵入できる技術を持っているのであれば、稀有な人材であることが伺えます。ハッキングできたことは、システムにある穴を見つけれたわけです。ならそれを防ぐ方法も見つかるわけで、さらにセキュリティは高まります。Appleにとって汚点になりえるが、改善して向上できるなら些細なことで済みます。

……でも犯罪行為なんだよね。

少年はそこを知らなかった、または許されると思ったうえでの行動なのか。──ともかく、判決は「犯罪歴に問わない」と特例の措置。ここに才能と人材を十分に活かす考えが見て取れます。

たかがブラクラで警察の厄介になるのは行き過ぎ?

“「ブラクラ」中学生補導”に同様のプログラム公開で抗議 「みんなで逮捕されようプロジェクト」の真意は
補導の原因となったものと同様のプログラムをあえてGitHubで公開した、プログラマーの加藤公一さんに話を聞きました。

いっぽう日本では、掲示板にループプログラムを書いて、しょーもないブラクラを設置した罪で中学生が補導されている。……プログラムには違いないけど、誰でもコピペでOKなレベルだし、タカタカターンで書けるし、対処には電源落とせばいいだけの話だから、特に実害はないレベルです。

補導したのはやりすぎとの声もあるが、故意と悪意では罪の重さが違います。

この中学生が「何とは知らずに設置した」のであれば、酌量の余地はあります。でも「迷惑をかけるつもりでやった」のであれば、実刑もまぬがれません。法律と裁判はそういうものです。

ネット黎明期はブラクラなんてどこでも踏むくらいだったし、これよりたちの悪い物もあった。それでも罪までならなかったのは、法律がまだなかったためです。今はサイバーセキュリティ関連の法施策はそれなりに充実しており、実社会の延長くらいの縛りが存在します。

悪いことは悪いといってあげなきゃ

だって情報とカネのやり取りは、もうネットありきでしょ? 傍受や改ざんを防がないと、機密も貨幣価値もガバガバになっちゃいます。

「ブラクラを設置しただけで逮捕」──は行き過ぎと思えますが、他人に迷惑をかける行為に違いはないので、それを悪いことと教え込むため、また世間に周知させるための選択だったのではないだろうか。

スポンサーリンク

自分の当たり前を他人に押し付けるな

最後に不登校の話に戻りますが、集団生活にどうしても馴染めない考えの人は、どこにでもいると思います。どちらかといえば私もそうだけど、生活するためのカネを稼ぐ以上、どうしても人と関わる必要があると実感しています。

コメンテーターはどうしても自分ならの視点で語るし、それは人選で偏り気味になるのがTVの悪いところ。現在の30代以上が現代の10代を語るのは到底ムリ。だって何もかも違いすぎるもの。なので過去の事例で現代を測っても齟齬が産まれる。するとお決まりのセリフがくるんですよ……

大人は何もわかっていない。わかってくれない

大人の働き方でさえ簡単に改革できないのに、世代が違いすぎる子供をコントロールするのは無理な話です。集から外れるなら個で伸ばす方法を模索するべきだし、集で楽しければそれはそれでいいんじゃないですか? 企業内における”社会”も、だいたいそんな感じで運営できてるでしょう。

とにかく興味を持たせれば勝ち

才能は誰にでもひとつはあって、それに気づかないまま終わるのがほとんどだと思う。

プロのスポーツ選手で脚光を浴びても、引退後は驚くほど何もできない人だっている。PCを毎日触っているならExcelできるしょといわれても、毎日表計算ソフトを触る理由もない。子供の頃は勉強がめちゃくちゃできるほうでも、それを活かす方法が見つからない人だっています。

好きなことを仕事にするのは辛い、といわれますが、まずは興味を持たないと学習しようとすら考えないでしょう。

つらみ

興味の対象って、わりとバカにしている分野にこそ眠っています。食わず嫌いみたいなものですね。

毎日の通勤・通学ルートを少しだけ変えてみるだけで、そこには新しい世界が待っているものです。車だと見たこと無い飲食店があって「おっ?」と思ったり、綺麗な花壇があったりで新鮮な気分になることも。

だから才能っていうのは、普通から外れてこそ見えてくるものだと、私は思っています。

NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル シリーズ 子どもの声なき声(2)「“不登校”44万人の衝撃」
教室の“声なき声”
Apple社内セキュリティをハッキングした少年「Appleで働きたかった」
「才能は使い方を間違ってはいけない」。少年が、Apple(アップル)の内部セキュリティをハッキング。それだけで驚くニュースですが、少年の動機がまた...
“「ブラクラ」中学生補導”に同様のプログラム公開で抗議 「みんなで逮捕されようプロジェクト」の真意は
補導の原因となったものと同様のプログラムをあえてGitHubで公開した、プログラマーの加藤公一さんに話を聞きました。

コメント