「Wi-Fi6」ってどのくらい強いの?

Wi-Fi(ワイファイ)の新しい規格、「Wi-Fi6」が今秋には策定される予定。

ICTリテラシーが低い日本では、現行のWi-Fiも「外でも無料でネットができる!」程度の知識を持つ層ばかりだろうし、これが次世代高速通信を支える土台になるとは、あまり知られていません。

そんなわけで、Wi-Fi6は旧規格と比べてどれくらい強いのか、を調べてみました。

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Wi-Fi6のここがスゴイ!

  • 旧規格(Wi-Fi5)より通信速度は4~10倍
  • 同時接続数は8台に、遅延も少ないため店内Wi-Fiが捗る
  • 省電力

新規格が登場するたび、通信速度だけに注目されがちですが、Wi-Fi6における最大のメリットは「最大同時接続数」です。

現在は1人が1つスマホを持つ時代ですし、家庭には他にも無線接続できる機器が多く存在します。例えばデスクトップPCがあって、スマホにタブレット、据え置きや携帯ゲーム機、エアコンや冷蔵庫にテレビなどなど……。Wi-Fi5の最大接続は4台なので、4人家族が一斉にスマホで検索すると、なんだよおせーな! になります。

Wi-Fi6は1台のルーターで最大8台まで同時接続が可能になり、おまけにも遅延も少なくなります。

接続数が増えることで都市Wi-Fiは機器の数を減らすことができるし、コストダウンに繋がります。なので高速通信のインフラを盤石にするため、必要になるのがWi-Fi6対応の無線ルータなんです。

結局どのくらい強いの?

今までのWi-Fi無線ルーターがすべて過去になるくらいは強いぞ!

ちなみにWi-Fi6対応ルーターでも、旧規格の「4・5」は使えるぞ! プレステみたいだな!

Wi-Fi6だからネットが速くなるわけじゃないぞ?

たぶん、勘違いする人は多いだろうから釘をさしておくと、Wi-Fi6になったからといってネット回線が速くなるわけじゃないです。理由は、ネット回線の大元である光回線もしくはモバイル回線の速度は、すでにWi-Fi5の許容する通信速度より遅いため。

Wi-Fiがネット回線の速度を倍増したり、スムーズに遅延をなくす機能は備えていません。なので「速い! スゴイ!」を強調する、売り込みやメディアの書き方にだまされないようにしましょう。常時1Gbpsでネット通信できれば、ネットゲーで遅延ガーとかいってませんよ。

Wi-Fiはあくまでデバイス同士を無線で繋ぐための規格。

ようは有線(ケーブル)の代わりであって、これ単体でネット通信はできません。必ずネット回線を引く(受信)ルーターは必要です。もちろんそのルーターにネット接続できる機能があって、Wi-Fi(無線)機能もあれば、スマホが簡単にネット接続できます。ようは無知でも簡単で勝手に繋がる道具ってワケ

光回線と5G回線をフルに活かせる無線接続サポート機器

Wi-Fi6の通信速度は理論値で10Gbps、実測値で1Gbpsほど。これは1秒で1ギガのファイル転送が可能ってこと。わかりやすくいえば、ネトフリとかで2時間の映画が秒でダウンロードできる速度でう。ちなみに5は実測値で800Mbps以下です。

しかし光回線はそれより遅く、業者発表の理論値で1Gbpsが多い。しかし実測は300Mbpsあれば良い方なので、720dpiのストリーミングが無難にできる程度の速度。理論値は”たった1人が接続するならもしかして…?”の仮定。なので光回線の通信ならWi-Fi5でも別に問題ないんですよね。

話題の5G回線は実測値で800Mbpsに迫るので、家庭の光回線より速いことになります。LTE(4G)と比べれば30倍くらいの差がありますね。

Wi-Fiは無線通信の規格のひとつ、ネット通信が速くなるわけじゃないです。
わりと勘違いしている人が多い件

Wi-Fi5でも1Gbpsの速度と、ネット回線の最大通信速度も許容できています。「じゃあ無理してWi-Fi6にする必要ないじゃん?」って思うのは当然でしょう。

けれども、ルーター1台における同時接続数が増えるのと、無線通信における遅延の少なさ、それに次世代高速通信への最適化もされているため、Wi-Fi6は高速回線の性能をフルに発揮できる無線機器・規格となるわけです。ネットゲームのプロ御用達アイテムになるかもしれませんね。

主に恩恵を受けるのは5Gでしょう。いずれ有線の光回線は無線の5Gに移り変わり、携帯キャリアの契約だけで家庭のネット回線も賄うようになるのではないでしょうか。

Wi-Fi6が最も活かせる環境とは?

Wi-Fi6の通信速度をフル活用するには、同じ規格の無線ルーター同士で機器を繋げた場合になります。これなら理論値の速度が出せます。

例えばデスクトップサーバーが自宅にあって、仮想サーバーなりファイルサーバーで各機器を繋ぐとか、社内LANでネットワーク構築している場合だとか……、そういうネット回線を利用せずにデバイス同士だけを繋ぐ方法でこそ、高速化の恩恵があります。

Wi-Fi接続で画像や動画をPC⇔スマホに移す作業がすんごく速くはなります。──とはいえ、HDDにもデータ転送速度があるため、それ以上は無理ですけどね。社内ネットワークでデータの受け渡しにカメラで会議など、遅延を気にせず高精細な映像を実現することができます。コンビニWi-Fiも同時接続が増えるので、遅さにイライラすることも減るかと。

そんなこんなで、かなり強いわけです。

エレコム、Wi-Fi 6 Gig+対応で超高速通信が可能な無線LANルータ
エレコムは5月27日、IEEE802.11ax Draftに準拠したWi-Fiギガビットルータ「WRC-X3000GS」を発表した。2019年秋の発売予定。通信速度(理論値)は、5GHz帯で最大2,402Mbps、2.4GHz帯で最大574Mbpsだ。
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世界初のWi-Fi6対応スマホ「Galaxy S10」

すでに発売されているSamsungの「Galaxy S10シリーズ」は、全機種でWi-Fi6対応です。

──とはいえ、まだ接続機器の販売が少なく、活かすための設備と環境が整っていません。その理由は、Wi-Fi6の規格が確定するのが2019年後半になるから。

というわけで、最新技術を体験するために購入しても、それを活かす場所がまだ少ないと……。まあAppleのほうがまだ後手ですし、秋頃に出るだろう新タイプに合わせて都市Wi-Fiも整備していくのではないかと思います。なんだかんだでシェアが多いほうから優先されるのは経済の常です。

サムスン Galaxy S10 SCV41 au 価格比較
■価格.com人気ランキング:12位 ■満足度レビュー:4.21(22人) ■クチコミ:750件 (※11月8日時点)

日本の5Gスタートは2020年春予定ですし、真の高速通信がはじまるのはそれ以降でしょうね。

今は知識と深めて、間違った物を買わないようにするとか、勘違いしないようにするとか、そういう準備をしておきましょう。……大丈夫、焦らなくても世間が間に合ってないから。

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