新海誠監督の最新作「天気の子」を観てきました、来週観に行く予定でしたが、そのついでが潰れてしまったので行こうかなーと考えていた。
何気なく席の予約状況を見てみたら、予想よりも席が空いてたので、ここしかねぇなと勢いで行ってきた。
まずは触り程度の感想を並べてから、分割した別ページでネタバレ含む感想を書いています。
「天気の子」は全世界の待望に答えられるのか?
前作の「君の名は。」で数々の記録を打ち出し、世間のハードルが上がりに上がりきったところで最新作の登場。良くも悪くも「天気の子」は、世間に試されている感じがあった。
個人としてそこはどうでもよくて、タイトルから想像される背景と色彩が楽しみでした。

今回は事前情報とかあまり耳に入れず、ディザーサイトが完成してから覗いたくらい。特報映像で「ノースリーブの女の子がえっち」なのと、「君のソーツォーどーりだよ」が頭の大半を占めていた。ようするに今回もキャラデザがイイ。かわいいは正義!
前作は映像作品としてのエンタメ性をフル活用していたが、今作はどうなるのだろうか……。

9:00一斉上映らしいけど、私は2番手でいいです(謙虚)。
東京の地理に少し明るくないと若干置いてけぼりになる内容
またまたまた舞台は東京の新宿です。新宿御苑はもうお約束感があるし、今回の主役はNTTドコモビルです。
「天気の子」は歌舞伎町からはじまり、代々木にいったり田端にいったり六本木にいったり池袋にいったり晴海から突入したり──。東京が舞台でも、都内でグルグル山手線状態にはならなかったので新鮮。聖地探訪しようとすると、「気象神社」が大きな障害となります。
今作は”東京を”テーマにしている面もあるし、観光には不向きな雨空をキーポイントにすることで、あえて違う姿を魅せたのも面白い。
場内がドッとする笑いがなかったケド
前作は瀧くんが胸を揉みしだくとこで「ドッ」と笑いが2回起きてた覚えがある(あれ一般でも笑うとこなのか)。今作は人間ドラマが淡々と進むので、舞台を観ている感覚でした。ちょいちょい笑いを挟んでいるけど、映画館の性質上、館内の反応は感じられませんでした。
隣席の女性は夏美サンの言動でよく笑ってたけど、女性からするとあのキャラクターが刺さるのだろうか。確かに俺たちは胸元にしか目がいかないしな……。
声ヲタには刺さる登場人物の組み合わせもあったり、マンガに出てくるような声デカ論評ヲタが近くにいると、エレクトしてうるさいかもしれません。……席がまだ離れていてよかったぜ。
神様はいつも俺の近くにキャラが濃い人を配置するんだから。

2D映像美の最前線はどこ?ここ?
今までの新海作品は”空”の色彩と表現力が目立っていました。「天気の子」はそれが”水”にシフトしていた感じ。むしろ”透明”と呼ぶべきか。
「お前らもう俺の空に見飽きただろ?」の心を見透かされたような、そんな映像でしたね。
冒頭のシーンで視界が360度ぐるりと周る描写があるんですけど、2Dのはずなのに3Dの立体感があって、ここは特にやべー技術だなと震えた。水滴が踊り虹色に輝くのとか、見ると「キレー(無邪気)」で済むけど、作業する側からだと地獄でしかないなと。
劇中のカメラワークからすると、IMAXやVR向けだろうと思います。私は小さめのスクリーンだったので、全体は見やすかったけど迫力はイマイチ。観る際は映画館のメインスクリーンを選ぶことを強く勧めます!
「天気の子」はとりあえず無心で見るべき
創作に触れる人には、舞台設定がどうとか、人情がどうとか、伏線があーだーこーだ、説明が足りねーなどと、裏の裏を読みすぎる節がある方も少なくない。
「天気の子」はざっくりいうと”ボーイミーツガール”でしかない。けれども、そこを上手いこと調理してくれているのが制作者たちの技量といえます。メッセージ性とか、あの時はどういう心境だったとか、細かいことは抜きにして、うんちく考えずに1回見るのを勧めます。
映像美だけ推せば「実写でやればよくね?」と思えるけど、実写では表現しきれない映像とSFがここにある。それでこそ、アニメーションならではのパワーがあると、私は思っています。

なお東京は晴れた模様。
#天気の子
— おもなが (@natal_kuboku) July 19, 2019
なんて金のかかるプロモーションだよ。
←上映前 上映後→ pic.twitter.com/guQqAF4lzI
ここから先はネタバレ有り
──さて、ここから改ページ先には、ネタバレ含む感想を書いてあります。なのでネタバレ厳禁な方はブラウザを閉じるか、戻るでお帰りください。
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