「天気の子」を観たので感想を(※別ページにネタバレ)

「天気の子」を観たので感想を(※別ページにネタバレ)
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すこしふしぎから「いやそうはならんやろ」

予告のロングverで拳銃が登場するのは知っていましたが、「歌舞伎町なら落ちててもおかしくねぇな」で納得してしまう舞台設定。最終的にはあんまり意味がなかったけど、鑑賞前はこれで世界獲っちゃうのかな? って思ってた。

そこから謎の神社にノースリーブ晴れ女の登場が続き、すこし不思議からだいぶ不思議にシフトしていく。オカルトライターと主人公を巡り合わせたのも、作品においては運命だし──となれば、”100%晴れ女”と出会ったのも必然だったと思う。

今回もいい感じですれ違う2人ですが、離れてからの展開が「いやそうはならんやろ」ツッコミたい思いの連続でした。

特にラスト前の「俺がいるぞ!」「なんでお前が!」「いや俺もいるぞ!」の”総動員っぷり”に、これが運命なんだろうな~って(放心)。この辺は本編だけだと急すぎるので、おそらく小説版か別で補足されているんだろうなぁと思います。

異常気象でありえない状態にされる東京だが

関東地方に爆弾低気圧が常駐するような事態になり、大雨特別警報からほぼ全区に避難指示が発令され、水の都化する東京都。一千万を超える人々が、どこにどう避難できるのだろうか。……賛否がでるのはこの描写でしょうね。昨年は豪雨被害も多かったので。

しかし、現実にはありえない描写でも、現実に表現できるのがフィクション(創作)の強みです。

一面水没し電車もない東京都で、池袋から代々木まで今すぐ行きたい! って状況になれば、高架橋マラソンするのが速いよなぁ? と納得してしまう。んでそれが常態化になれば、電車に変わって水上交通が都民の足になるのも”らしい”ですね。

東京都民タフすぎでしょ。順応力ありすぎィ!

賛否の主軸であろう「人柱」論

創造のためには破壊があって、破壊の後には創造があります。今作のメッセージ性があるとすれば、「犠牲を最小限にするとは?」にあると思います。

劇中では大雨による人的被害は表現されておらず、人柱になることで晴れにできる陽菜──。つまり、たった1人だけの犠牲でこの状況を打開できる局面になります。

それを許せないのが主人公の帆高くんで、愛だの恋だので世界を救うどころか、陽菜を連れ戻すことで世界をありえないままの状態にしてしまう……。でもそれは2人と一部だけに知られる物語。現実には水没都市に順応した人々が暮らしている。

ここが「選択」なんだな、と。

お前らの色恋でこっちの生活壊すんじゃねぇよ、と思う人が大半じゃないかな、現実ならば……。劇中では結果的に、”誰も犠牲にしたくない選択”を取りましたが、それでも人は東京で生きている。圭介が「気にすんなよ」といったのも、なるようになった結果かな。

人は案外慣れる生き物だと実感する部分でもある。「また再建しましょう!」と笑顔でいったあの人を思い出した。

前日夜の時点でこの埋まり具合だったから、思わず席予約しちゃった後……
「え? マジでいくの?」と起きた自分が思ったとかなんとか。

露骨な指輪アピールの末に──

劇中で最も心に来る演出が、陽菜の指から指輪が”抜け落ちる”演出でした。

「もし体がいきなり水になると指輪ってどう落ちるんですかね?」……それを聞かされたら「はぁ?」としか言いようがないが、それを見事に演出していました。抜け落ちてから必死に取ろうとする仕草がもうね。この部分だけでも見にきた甲斐があったなと思いました。

その前にラブホ入って、じれったいからエロい雰囲気にする奴が現れそうだったけど、それどころじゃありませんでしたね。やっぱ⚪︎学生の裸はマズイですよ!

前作キャラがゲスト登場するのがいつのまにかお約束に

そういや「君の名は。」でも、言の葉の先生が登場していたなと思い出す。

立花の表札から瀧っぽい人登場で、さすがにゴリ押しすぎんだろと思ったけど、働く三葉が見れて眼福でした。スタッフロールでテッシーたちも居たと知り、「もしかしてあれが?」と思い返すシーンも。別の時間軸なのか、それとも延長上なのか……。

これがお約束になると、次作はどうするんだろうなぁって。──ifの世界で、空の上で会うことになるのかな。このままだとまた東京が舞台になっちまうぞ! コナンは名古屋に来るらしいのに!

「天気の子」で最大のドンデン返しだったのは

それは陽菜ちゃんの素性でした。いわれれば「あー」だけど、ラストでも「あー」だったな。どこを見てそう思ったのかは──(黙秘)。

アニメクラスタに散々叩かれてた本田サンの演技も、全編通せば夏美さんでしかなかったし、コミカルで女優してましたね。ウケる(口癖)。平泉さんが刑事役なのは別シリーズ始まりそうだったし、小栗さんも胡散臭い大人らしさが溢れてました。主役の2人も垢抜けない少年少女らしさがあったし、最終的には「これしかない!」と思えるキャスト陣でした。

俳優を使うのはより人間っぽい演技を求めているんじゃないかなーと。舞台設定はどうであれ、”ごく普通の少年少女”をモチーフにするなら、ベストの選択だろうと感じます。

CGにできないアニメーションと、その逆

上映前宣伝でみた「ライオンキング」のCGは、もうこれ本物だよね? のレベルに達しており、とうとう現実との差がほぼ無になってきたと痛感しました。さす夢の国。

アニメーションの新技術披露でいうと、「劇場版エヴァ」がその位置と思っていますが、色彩や自然表現の位置は新海作品かなぁと思います。まぁ他にも大勢いるわけですけど(予防線)。純粋なアニメーション(動画)だとジブリかな。

とにもかくにも、何も知らないでみても「スゲェ」と思うし、どのようにして作るか考えても「スゲェ……」と思うわけで、ようするにスゴイんです。今作は重厚にある微小な動きに注目するといいかも。自然よりも迫力のある映像を楽しみましょう!

前作超えはするのだろうか?

観て感じたのは、「君名」で増えた新規ファン層がどれだけ付いてくるか、ですかね。単純にエンタメでぶつかってきて大衆ウケした前作と比べ、今回はちょっと考えさせられるテーマが主軸。それもタイムリーな話題でもある。

前作の記録は多分無理だろうし、私は正直いって、何度か見るならコナン(紺青の拳)選ぶし。

雨から晴れになる演出にステータス全振りしているとはいえ、ほとんどは雨の中で話が進むから、全体的に色合いも暗めで今年の梅雨を予言してたんじゃないか? ってくらい。

決してハッピーじゃない終わり方も、旧来のファンからすれば”らしい”と見えるかもしれない。でも2人は幸せにエンドなんだよなぁ。バッドを選んでこそじゃないか?

賛否で意見が分かれてこそ、それは深く知ろうとしている証拠といえるので、週末明けからのレビューに口コミ合戦が楽しみです。ロングランが落ち着いたらもう1回、デカイスクリーンで観ますかね。

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