『繊細さんの本』を読んだら俺がそこにいた

書評

あまり自己啓発のジャンルは読みませんが、「繊細さんの本」はタイトルがびびっときて、さわりを読んだら「俺のこと書いてある!」と感じました。

これを読んで何が変わる? ……何も変わらないと思う。ただこういう”繊細な人”がいるってことを、世界に知ってほしい。そんな内容の本です。

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あなたは「繊細な人」だろうか?

「音に敏感」と「耳が良い」は意味合いが違います。繊細な人はどちらも該当しやすいけど、神経質と認められるのが”敏感”な方。音に敏感ってことは、意識に反して聞こえちゃうとも受け取れます。

『繊細さんの本』は、神経質を繊細と言い換えたような内容。

繊細といえば、「メンタル弱そう」とか、「逆境に弱そう」とか、「生きづらそう」など、ネガティブな面が目立ちやすい。それはその通りで、人混みが苦手で電車に乗れない人もいるし、上階の足音が気になってしょうがない人もいる。対して、それがまったく気にならない人だっている。

そういう事例をもとに、まずは「自分が繊細な人であるかどうか?」を認知させるのが、この本の導入部です。

繊細さんを治す必要はあるようであんまりない

神経過敏は体の異常でもあり、心の病気でもあります。これは生まれながら、遺伝子である程度決められています。心は訓練でなんとでもなる可能性はありますが、体が原因である場合は、”上手く付き合う”ことが重要。

まず自分が繊細だと知ったなら、それをどうしたいかを考えること。

電車に乗れないのは困る。なら人混みが嫌なのは何が原因なのか? もしかして視線を感じるから? ……それはほとんどの場合、思いこみによる作用なのに……。むしろ乗らない選択はどうだろう。タクシーでもダメなら詰みレベルだけど、それなら歩いていける距離に引っ越すのもアリでは?

日本人は”思いやり”が尊重されるけど、それって他人に気をつかう必要があるわけですよね。

ハグをしまくる欧米とは違い、「言わなくてもわかれよ」オーラがある世の中なので、人同士の距離が近いようで遠い。人の心が簡単に読めるなら、世界を牛耳ることも可能だろうに、その”思いやり”が繊細さんを増やしているとも考えられます。

物事を考えすぎるのが繊細さんの特徴

失敗を失敗であると認めることが大事。社会では道を外れた人を更生させるための法律がありますが、仕事の些細な失敗を延々と糾弾する人もいます。まあ単なるストレス解消でしょうけどね。

失敗するのは仕方がない。例えば、失敗しないよう教えられてないかもしれない。ロクな指示がなかったせいかもしれない。見落としなどの簡単なミスかもしれない。そもそもやる気がないだけかもしれない……。

まずは原因を探ること。そして認識すること。同じ失敗を繰り返すのは、流石にヤバイと思いますが、繊細な人は1個ずつ失敗を成功に変えていく力があります。──その速度はどうであれ、ね。

他人の視線を感じすぎるのは、そうだと思いこんでいるせいです。

満員電車なんて、みんなスマホを見てるか虚空を見ているだけですよ。ある一定の人物だけを見ているなら、それは恋しちゃった瞬間じゃないですかね。会社で噂話を露骨にされていたなら、それを流すほうがちっぽけな人間です。世間のニュースを知ればよくわかるでしょうけど、人を勝手に信じて、裏切られた的な話が大好きなんですよ。

「貴方に対して裏切りましたか?」と言い返したいところですね。

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自分を見つめなおすキッカケにはなりやすい本かな

『繊細さんの本』は文字量も少なめで、読むのが速い人なら立ち読み20分くらいで終わるのでは?

注意点として、”改善法”が詳しく記されているわけじゃないです。ある程度「こうしたほうがいいよ」とか、ほんの少しだけ道標を教えてくれる内容です。自分が世間に対して「過敏であるかどうか」を知る、いいキッカケになる本だと思います。

私は「1300円で買って1000円で売れるから、300円で本読めるやん!」で買ったんですけどね……。ビジネス書はメルカリで地味に高いから重宝しています。

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