キーホルダー型のビーコンで、社内の勤怠をクラウドで管理できるサービスが登場。
上層部はニッコリ、従業員はゲンナリ。コンピューター管理のディストピアを社会実験するようなサービスですが、そのメリットは様々なコスト減に繋がります。
ACCESSの「エリ探(エリタン)勤怠」で防げる遅刻詐欺
勤怠管理は主に出社・退社を管理することにあります。タイムカードだったり自分で入力したりと、他人にやってもらえば誤魔化せるガバさがあるため、上の役につくほど頭を痛める問題になります。
不正があるなら、不正をできないようにすればいい。なら誰に管理してもらうんだ? そうだ、自動化でいこう!
そんな考えで産まれたのが「エリ探勤怠」かと思います。

社内のどこに誰がいるか把握できるため軍師ごっこが捗る
エリ探勤怠の利点は、会社に入って出るだけで時間が記録されるから、勤怠管理がめちゃくちゃ楽になること。データはクラウドにアップされるため、下っ端が不正するのも難しくなります。
ビーコンで社内のどこに誰がいるか把握できるため、管理側は人員を的確な配置につけることを生きがいにするかもしれません。空き会議室に男女がいると、SolidNoteな妄想も捗りそうです。
……まあ、社員がどこそこに居るのがわかったとして、それを活用できる状況はかなり限られているような。「わたしメリーさん」な使いみちになりそうな気がしないでもない。病院だと便利そうだけど、専門分野があるから”最も近い人”に頼むのは難しいしね。
なので位置情報を把握するのは、軍師ごっこに向いているのではないかと。
他と連携することで自動化はより捗る
社内チャットツールはアクティブ表示があるので、勤怠管理を自動でしてくれるなら連動して、「アクティブ・離席・居ますん」と表示を自動で切り替えてくれそう。これは便利だなと。それを切り替えるのも多少なり時間を使うわけだしね。数秒の作業も年間にすれば、ちりつもで時間外手当が欲しいってものです。
勤務時間の管理もデータ化できるから、大元で改ざんしない限り、労働時間の規約も守られやすくなる。そのデータを厚労省とつなげれば、さすがに上層部も無茶はできないでしょう。
勤務体系を第三者に開示したり証明する手段として有効だから、行政機関で採用するのが最も向いているんじゃないかと思います。官公庁のデータベースにひとまとめすればいいしね。
ビーコンによる位置情報は見守りサービス向けでは
携帯ビーコンは学童の帰宅までケアするため、実証実験を行っている自治体もあります。

”みまもりケータイ”などGPSサービスはすでにあるけど、学校側が帰宅までケアする手段が難しかった背景があります。今では都市Wi-Fiも整備されてきて、機器との距離から位置を測定し、データを送る方法もあります。
大元で位置を管理できれば、普段とルートが違った時点で、「何かおかしい」と気づくこともできる。人間が気付ける異常なら、プログラムが検知することも可能です。
こうして「やすやす人さらいさせねーよ?」の基盤を築くことで、犯罪を未然に防ぐこともできる。それがよりケンゼンな社会を育むというなら、あってもいい技術と思います。
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