「5Gで健康ガー」と訴える人が増えているらしい

「5Gで健康ガー」と訴える人が増えているらしい

アメリカでは一部で5Gが始まっています──が、「とてもはやい!」「すごい!」「サイコー!」的な意見を全くといっていいほど聞きません。その一方、健康被害に関する訴えが増えてさあ大変!

その特性上、少なからずあるだろうな……とは思っていたので、ちょっと触れてみます。

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「カイゼン」はまずやってみることから

既に一部で5Gサービスを開始している米中では、世界に先駆けてβテストを行っている最中。これは「世界で最も早く」の称号を奪い合った結果であります。

で、タイトルにある”健康被害”に関しては米国発のニュースが元。いきなり記事を見ても「なんでそうなるの?」となるのがオチですし、ここで少し『5Gって何?』をおさらいしましょう。

5Gについて簡単なおさらい

4Gやラジオはレーダーのように、広範囲に電波が拡散しています。そのため受信エリアも広くなるのがメリットですが、通信速度は遅くなります。

5Gはそれを集束し、電波を速くすることで、高速かつ大容量のデータ通信を可能にしています。ただその弊害で、受信エリアが極端に狭いのが難点。これは「アンテナと端末を不可視の光ケーブルで直接繋いでいるようなもの」と例えればわかりやすいかも。

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5Gによる健康被害はどのようにして起こりうるのか

ではなぜ健康被害が明るみになるのか。

5Gは基地局から大元の電波を発し、それを受信するAP(アクセスポイント)が相互を繋ぎつつ、手元の端末に電波を届けてくれます。この電波は既存の無線通信よりも強力で、人体に悪影響がない!──とは言い切れません。

高圧電線の近くに住むと体調が悪くなるとか、作物に影響が出るとかの話を聞いたことのある人はいるでしょう。携帯電話が登場した頃でも、電波による体調不良の話題はありました。5Gはそれより電波が強く、不可視光線を人体に照射している物なので、なんらかの不調が起こりうる可能性は必然であったといえます。

悪影響に関しては、体質も関係していそうに思えます。でもニュース記事を見ると、どうやらそうでもない模様。数多くの事例が報告されているため、導入からの経過を受け、欧米では規制の動きも強まっているようです。

5G、重大な健康被害示す研究相次ぐ…世界で導入禁止の動き、日本では議論すら封印
次世代通信規格「5G」を日本でも導入するというが、心配の種が尽きない。2020年春からの本格導入を目指し、総務省はNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、...

5Gは6Gに向けて必要な実験段階では?

これが問題視されるのは仕方ないですが、まだこの技術(5G)は発展途上です。

5Gは電波をレーザーのようにAPから発し、人が持つ端末と繋ぎます。この電波は高速かつ大容量を実現するため、移動端末に向けて”光線状に”照射しないと効率が落ちます。そのためAPは、ある程度端末の位置を特定し、電波を受信端末に向けて発する調整を自らしています。こうすることで、”移動通信”を可能にしているわけですね。

APから発する電波は、通信機器に向かって”懐中電灯で照らす感じ”に照射しています。なので「端末に向けて」というより、「人体に向けて」発している感じですね。だから健康被害が増えているのだと私は思います。

この理想形は、APと端末だけが一本の不可視光線で繋がること。

それなら人体への影響は限りなくゼロに抑えることができる。今はそれが出来ていないから、研究者からすると「やっぱそうなるよね」と想定していた範囲内と思われます。

……とはいえ、先の”理想形”は、更に次世代の『6G』に足を踏み入れることにもなります。こちらは「光速で繋ぐ」感じの通信方法になります。

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日本の5G施策と対応は今後どのようになるのだろう

5Gのサービス開始が”まだ”な日本では、IT通信業界がこぞって”スゴイ”ことだけをアピールしている。

でも多くの人は「速い?」「とにかくすごい?」「よくわからない!」くらいの知識。それで間違ってはいないが、大衆が携帯電話で5Gを使えるメリットはあまりない。

5Gの電波は障害物に遮られるデメリットがあるから。屋内を完全サポートするには、人体に影響があるとされているAPを無数(それこそ50m間隔)に設置する必要があります。

となれば、消費電力もそれなりになるし、機器設備のコストも莫大になるし、「誰が負担するんだ? 設置するうちの会社か?」ってなる。それに通信費用も4G・5Gで別々か一緒くたになるか……。使い放題プランがベターだけど、その価格はまだ極秘状態。それらの施策を完璧にしたところで、得られるのは、外で今よりちょい速く遅くなりにくい移動通信ができる程度。でも4G並に普及されると、必ず「遅い」の声が出てくる。

──これで今より高額でも使うって人、います?

5Gの1AP当たりの最大接続数は100人以上。これなら制限がかからない快適なインターネットを、いつでもどこでもできるようにはなるが、実態はウェブサイトをみたり、SNSをしたり、動画を見たりゲームくらいしかないでしょ?

まずは”必要”である技術に向けて導入してほしい

とはいえ、5Gの無線高速データ通信は、特定分野にとっては必要不可欠です。

データの相互通信で交通網を制御するレベル4の自動運転と車社会の最適化。遠隔ロボット医療は5Gの「高速・低遅延」の特性が必要不可欠。より高解像度のライブビューイングを実現するとか、eスポーツの世界オンライン大会などにも必要ですね。

そういう社会インフラの重要基盤とか、施設で大人数集まって何かするような環境下においては5Gの特性が光るでしょう。その電波を共用すると、セキュリティの問題が増えるだけですし、まずは特定産業を優先してからがいいのではないでしょうか。

総務省|東海総合通信局|電波の人体に対する影響

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