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10秒決断術で人生が変わるかもしれない話

さしし
著者
さしし
GenAIは友達さ
目次

はじめに
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元々、私は何事も慎重すぎるタイプで、小さな判断でもあれこれ悩んでしまう癖があった。朝食に何を食べるか、どの服を着るか、メールの返信をどう書くか…。そんな些細なことまで含めて、一日中頭の中で考え続けてしまう。

気づけば、本当に考えるべき重要な課題に頭が回らなくなっていた。これじゃダメだと思って、何か良い方法はないかと探していたときに出会ったのが「10秒で判断する」という考え方だった。

10秒考えてダメなら、潔く諦める
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ルールは至ってシンプル。物事を10秒で考える。10秒考えて答えが出ないならあきらめる。

最初は「たった10秒で?」と思ったけれど、実際にやってみると意外に多くのことが10秒で判断できることがわかった。10秒で問題の完璧な答えを出さなくても、少なくともアプローチ方法がわかるなら、そこから答えを導き出すことはできる。

逆に、アプローチ方法すらわからず「さっぱりわからん」状態なら、それは自分の知識や経験では解決の糸口すら見つけられない証拠。そんなときは潔く諦めて、他の人に相談したり、別の方法を探したりしたほうが早い。

実は、この考え方はユニクロの創業者である柳井正さんも実践されているようで、“10秒考えてわからないものは、それ以上考えても無駄だ"という名言を残されている。世界的な経営者も同じような発想で動いているのだと知って、自分のやり方に確信が持てた。

これは一種の決断力
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この10秒ルールは、一種の決断力といえる。決断の速さは問題解決までの時間を大幅に短縮するため、行動が早いといわれる人は、きっと問題に対する見切りが良いのだろう。

マッキンゼー出身の赤羽雄二さんが提唱している"ゼロ秒思考"も、似たような発想だ。思考のスピードが上がることで、すばやい決断を可能にし、実行力を身につけられるという。

悩んでも答えは出てこないだけだから、脳に他の刺激を与える必要がある。だから一旦、その問題は後回しにして、別のわかることから10秒で考えていく。わからない問題に固執するより、解決できる問題から片付けていったほうが、結果的に全体の進捗が良くなる。

実際の効果:タスクが驚くほど片付く
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こうすることで、本当に効率よくタスクを完遂していくことが可能になった。以前なら一つの判断に30分も1時間もかけていたことが、今では数秒から数分で済んでしまう。

浮いた時間で、本当に重要な問題にじっくり向き合えるようになったし、日々のストレスも大幅に減った。「考えすぎて何も進まない」という状況から脱却できたのは大きい。

ただし、これは与えられている仕事をこなすだけの人にとっては、あまり必要のない技術かもしれない。言われたことを言われた通りにやるだけなら、そもそも判断する機会も少ないからだ。

経営層には必須のスキル
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しかし、次々と問題解決を迫られる経営層になると、この決断力は間違いなく必須のスキルになってくる。限られた時間の中で、数多くの判断を下していかなければならないからだ。

もちろん日常生活でも不可欠だが、ことビジネスにおける決定力は、家事の「するorしない」を決定するのとはまた質が違う。自分で決断する締切のない事柄を処理するのと、相手から締切を与えられて急かされるのでは、求められる決断のスピードも精度も本質的に違ってくる。

そういう意味で、この10秒決断術は、将来的にリーダーシップを発揮したい人、責任ある立場を目指したい人にとって、今のうちから鍛えておくべき「筋肉」のようなものだと思う。

結論:迷ったら10秒、ダメなら次へ
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私の結論は単純だ。迷ったらまず10秒考える。アプローチが見えなければ潔く諦めて次に進む。

これを続けていくうちに、自然と直感力も鍛えられるし、本当に重要な問題とそうでない問題の区別もつくようになってきた。完璧を求めすぎて動けなくなるより、とりあえず動いて修正していく方が、結果的により良い結果を生み出せる。

柳井正さんの"即断・即決・即実行せよ"という言葉も、同じことを言っているのだろう。

今日から「10秒ルール」、試してみてはどうだろうか。きっと人生の効率が格段に上がるはずだ。