「俺が死んだらHDDを壊してくれ……」というネタは昔から鉄板ですね。
データは壊すことで消せるけど、登録しているサービスを消すには、ログインして退会する必要がありますよね。これ……パスワードがわからないと、手間と費用が膨大になります。
これからは、自分が死んだ後に停止するべきサービスも考慮するべきでしょう。
遺族にその手順がわかるよう、遺書に添え付けしておくのがベストかと……。私はこれを「デジタル就活」と低位しています。
デジタル就活の重要性を説く!
故人のスマホを解約するのも、なかなか手間なんですよ。
ドコモを例にすると、「死亡の事実が確認できる書類」に「手続きする本人の証明書」、それに使っていたスマホのSIMカードが必要です。
電話やオンラインで済ますことができないんですね。
死亡者の契約解除には、死亡届の原本なりコピーが必須。
かつ手続きをするのが家族や親族であるのが望ましいため、実際に来店するなり本人確認が重要です。これは不正利用やすり替わりを防ぐため。
無料サービスは放っておいても害はないですが、中には「無料期間が終了して有料に自動移行」……なんてサービスもあるわけです。
それらに気づくのは、不明瞭な支払いが口座に記録されてから、になるでしょう。
それを予防するためには、故人の登録していたサービスを、全て解除しておくのが望ましい。
ここで必要になるのは、故人のログインIDとパスワードです。
各サービスのログインIDとパスワードは管理しておくべき
ほとんどのオンライン契約は、アカウントにログインして「退会」すれば解除できます。
ログインしない方法で解除する方が難しいため、ログインIDとパスワードを忘れてしまうと、契約解除が困難になるケースが考えられます。
これを防ぐには、登録しているサービスの名前とID・パスワードを、一覧で記録しておくのが望ましい。遺言書に同封しておけば親切ですね。
私はスプレッドシートに全サービスの登録情報を記録しています。
カードの暗証番号とか統一してないから、たまに便利だなって思うことがあります。特に”資産”関連の情報だけはしっかり残しておくべきですね。
ID・パスワードがわからなくても業者なら……
パスワードがわからない場合、最後に頼むのは解析できる業者です。
もちろん費用はかかるし、時間もかかります。故人が後に残される人の手間を考えないほど、死後にかかる費用が多くなってしまいます。
もしそのようなケースになったら、遺品整理の業者に相談するといいでしょう。
サブスクの解除がもっとも面倒かも
サブスクは月額を支払っているなら永続するし、解除もオンライン経由がほとんどだし、登録サービスが多いほど契約解除の手間が増えます。
何を利用しているかを調べるなら、故人の口座を覗くのがいいでしょう。
月々の引き落としに何があるか、取引相手の名前から知ることはできます。ID・パスがわかっているなら、ログインして退会すればいいだけ。
それが無理なら、死亡届があれば解除できるのかとか、HPのヘルプやFAQにあるはずなので、参考にしましょう。
デジタル終活はこれからの時代、必須スキルになるでしょう。
むしろ資格をとってアドバイザーになるっていう手段もあります。現在の60代以降はデジタルに不慣れなため、あと20年はフリーでやっていくほどの依頼がくるかもしれません。
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