【東静岡駅】新県立中央図書館の着工前に100億円ほど建設費がベットされる

新しい中央図書館は9階建ての城塞!県内で最大は当然!全国でも最大級の図書館!

……ここまで大きいのいる?

という批判はあるでしょう。なにしろ当初の構想から100億円ほど予算オーバーしているわけですから。税金を湯水のように使うのは許さん勢がいるから、反応をもらいやすく、メディアも取り上げやすいわけ。

でも現在の姿を知れば、考えが変わるかもしれません。

そんなわけで、助け舟ほどじゃないですが、実情を知れば知るほど応援したくなる中央図書館を紹介します。

目次

9階建てに生まれ変わる静岡県立中央図書館

現代版駿府城かな?

新県立中央図書館整備事業設計業務委託 基本設計(概要版)

この図書館では、城郭を彷彿させる構成の資料体(書庫)を建物の中心に配置するほか、閉架集密書庫とその周囲を囲む公開書庫によって「ビブリオスケープ」を創り出します。ビブリオスケープとは、圧倒的な資料体のボリュームを視覚的に体験し、知的好奇心を刺激するものです。

9階建てなので、資料がどこに何があるかを探すのが面倒そう……が勝つ。

その面倒さがあるから、手近なよくわからない本を手に取るかもしれない。知らないジャンルを知ることは、知識の広がりを期待できます。

新しい知識を入れることは、脳の活性化に繋がります。

蔵書数も全国屈指になる可能性もありますし、ひょっとしたら、図書館のおかげで静岡県民(特に静岡市民)のIQが爆上がりする可能性だって捨てきれない。基礎学力アップで進学校も有名になるぞ!

━━みたいな未来をプレゼンしたかもしれません。

なぜ100億円も事業費が増えたのか?

さて、この事業、まだ着工はしていません。

東静岡駅に移設する計画は2017年度に。基本設計の概要が決まったのが2023年7月21日だから、このデザインと計画で行くぞ!と決まったのが昨年です。

建設費は当初192億円を見込んでましたが、去年は毎日のように円安が進んでいたじゃないですか。

資材が輸入だよりのため、当初の見積もりからどんどん金額が膨らんでいくわけです。

「そんなん関係ないからもうドンッとやっちゃって」と、予算以上の金をバブル期みたいに出せれば、もう着工はしていたと思います。

カツカツの予算なのに、日々上がっていく材料費と人件費……。

円がさらに安くなるタイミングで請けると、業者はさらにカツカツな仕事をしないといけないわけで、入札のタイミングも遅れに遅れ、2024年9月になってようやく……ってわけです。

朝日新聞デジタル
資材高騰、人件費アップ 県図書館建設100億円増 大型事業に影:朝日新聞デジタル  静岡県は12日、JR東静岡駅南口につくる新県立中央図書館の事業費が当初の192億円から298億円にふくらむことを明らかにした。建設にかかわる資材費や人件費が高騰し、100...

当初の構想より100億円はさすがに批判対象か

東静岡駅は静岡市の中でも、鉄道とバスが集約されているので、交通機関で訪れやすい場所ではあります。

再開発が進んでおり、大型ショッピングセンターやマンションなども増えており、駅チカにしては安めな土地代も幸いして、毎年のように何かしら変化している場所ですね。

そこにとうとう極めつけが登場する運びとなりました。

問題があるとすれば、「ここまで豪勢な図書館である必要があるか?」なこと。

9階建ては全国的にも珍しい。東京に11階建てがあったりしますが、縦へ大きい図書館は少ないし、デザイン的にも話題をとれるのは確か。

現在の中央図書館を知る人なら、なおさら新しい姿を望んでいるかもしれません。

ではここで、現在の中央図書館を見てみましょう

静岡県立中央図書館
静岡県立中央図書館 静岡県立中央図書館の公式ウェブサイトです。

どうです?想像以上のショボさでしょ?

美術館のついでに訪れたことがありますが、かなり古い印象だったので、後に「静岡県立中央図書館」と、大層な名称だったことに気づきました。

現在の姿を知ると、こう思うはずです。

今よりは広くなるし、交通の便もいいし、蔵書も探しやすくなるし、滞在しやすくなるし━━で、いい事ずくめじゃないですか?

利用する人はそう思うはず。ですが、利用しない人には関係ありません。

お互いの「要る」「要らない」は相容れないでしょうね。

新しい静岡県立中央図書館は2027年後半に開館予定!

予算はめちゃオーバーしましたが、ようやく着工が決まったので、新しくランドマークになりそうな中央図書館を見てみたいですね。

NHKの8:45ニュースで目立つ様子を見てみたいものです。

開館予定は2027年の後半らしいです。リニアよりはやーい。

静岡県公式ホームページ

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