「Hakuhodo DY ONE」がNotionとNotion AIを全社導入すると聞き、取引的に大口だなと思うわけです。
いったい費用はどれほどかかるのだろう。
気になったので調べてみました。もし導入を考えている企業がいたら、参考にしてみてくださいね。
- 3000人規模がNotion AIを全員に導入すると月額はいくら?
- 3000人規模がNotionのビジネスプランに入ると月額はいくら?
- 両方導入しつつ年額だと……?
- IT導入補助金を使えば━━
- 企業がNotionでできること
Hakuhodo DY ONEがNotionとNotion AIを全社導入したそうな
そのプレスリリースがこちら。
およそ3000人が使うらしいので、ちょっと気になることが━━。
導入するのに、いったい費用はおいくら万円かかるんだろう……。
Notion AIを3000人が導入した費用はどのくらい?
Notion AIの利用料金は、1人あたり月額10$。年払いだと8$。
3000人で導入すると……
- 10×3000=$30,000/月
- 8×3000=$24.000/月
最近の為替レート(1ドル144円)で日本円換算にしつつ、年額に変えると……?
- $30,000:4,320,000円×12(年)=51,840,000円
- $24,000:3,456,000円×12(年)=41,472,000円
3000人規模の会社がNotionAIを導入する場合、月額で約390万円くらいかかるんですね。
年間運用は4千万クラスになるから、それだけのコストに見合う業務効率化に期待するしかないでしょう。
Notionのビジネスプランに3000人で入ったら?
Notionをチームで運用するなら、ビジネスかエンタープライズなど、月額プランに入る必要はある。
エンタープライズは最高のプランですが、導入するに応相談なので計算不可能。
ビジネスプランは、メンバー1人あたり月額2,500円。
- 2,500円×3000人=7,500,000円/月
- 7,500,000×12=90,000,000円/年
3000人規模でNotionとNotionAIを導入すると、月額1千万超を見積もりする必要があるんですね。
IT導入補助金に頼らなきゃ……
「これからはウチもIT化でAIだ!」と意気込む前に、ITツールの導入に補助金があるのを知っているでしょうか。
Notionを導入するのは「通常枠」に該当するはず。
通常枠の補助金は、プロセス数の多さで金額も上がるため、Notionで担える役割は全部ぶちこむほうが補助金も多くなります。
HakuhodoがNotion AIをどこに利用するかわかりませんが、「在庫」「会計」「総務・人事」「その他プロセス」には対応するだろうので、4プロセスの450万円以下が補助される可能性があるかと。
IT補助金の恩恵をざっくり考えると、ITツール導入費用の半額以下がもらえる感じにはなります。
Notion AIの使い所は?
Notion AIは、企業や個人の生産性を向上させるために、次のような使い所があります。
- 文章の作成と要約
- タスクの整理と優先順位付け
- データ分析や洞察の提供
- リサーチレポート
- アイデア出しとブレインストーミング
文章の作成と要約
Notion AIは、文章の自動生成や既存のコンテンツの要約が可能です。
長文のドキュメント資料や記事をAIに、「重要そうなポイントだけを箇条書きにして」と要約を頼むことができます。
こうすることで、資料を読み込む時間が短縮されるし、迅速に理解するための手助けとなります。
また、オウンドメディアや自社PRのSNSで投稿の文章を任せることもできます。
会議のメモは音声を文字起こしして、会話内容から要約を抽出すればいいし、あらかじめ重要そうなポイントが絞れているなら、それをプロンプトに組み込めば精度も上がります。
レポートが必要なら、用意された数値からグラフや表を作成することも可能になるし、クリエイティブだった作業も自動生成することができます。
これらはすべて、人間に任せるよりは早いスピードで完遂してくれるので、作業効率が格段にアップします。
Notionで企業ページを作成して公開することもできるし、簡易的なオウンドメディアを稼働させたいならもってこいですね。
タスクの整理と優先順位付け
Notionにはカレンダー機能があります。
Notion CalenderはGoogleカレンダーと同期することもできます。
メンバーひとりひとりのスケジュールを把握しつつ、時間調整の最適化をAIに提案してもらうこともできます。
例えば長期間のプロジェクトがあったとして、期日(納期)が決まっている場合、途中でリスケジュールする必要があったとしましょう。
リスケに必要な追加タスクをAIに分析してもらい、いわば遅れたダイヤを再構築するようなリスケの提案をしてくれるでしょう。
データ分析や洞察の提供
データベース内のデータを解析するのはAIの得意分野です。
Notion AIはツール全体のデータを参照するタイプなので、社内だけで利用していると、他から余計な情報を拾わないから使えば使うほど精度が高まっていきます。
社内の複雑なデータを一元管理し、情報の整理をすることで、意思決定に役立ちます。
また、同業のウェブサイトから情報を集めておいて、自社と比較することもできますし、競合リサーチにも使えるので活用の幅はとても広いですね。
Notionでも難しいデータベース機能を活用することで、AIに任せられる幅も広がっていきます。
リサーチサポート
Notion AIは、質問に基づいてリサーチを行い、資料を提供する機能を持っています。
この機能については正直、「Perplexity」と「Genspark」が向いています。
そこで得たデータをNotionに保存して、DBを充実させていけばいくほど、Notion自体が図書館のように知の集合体になっていきます。
特にリサーチ能力は、先の2つのサービスが優れているので、ウェブ上にある”必要なデータ”を収集し、Notion内でリサーチのレポートを書き上げる感じが向いていますね。
紙やPDFの資料が多い企業なら、「Notebook LM」を併用するのがいいかも。
アイディアのブレインストーミング
新しいアイディアはなかなか生まれるものじゃありません。
AIに「発想」は無理と思われがちですが、発想のアイデアを提案してもらうことはできます。
Notion AIに「こんなことやってみたい」とか、「こんなことができたら」など、おぼろげでもいいので聞いてみましょう。
AIが提案やヒントを提供してくれるので、それをアイデアの基礎にして、プロジェクトの初期段階やクリエイティブな活動の踏み台にすることができます。
Notion AIはNotionをメインで使ってこそ輝く
Notion AIは業務の効率化、クリエイティブな作業の補助、データ分析の支援など、幅広い場面で活用することができます。
生成AIはChatGPTが代表格ですが、Notion AIはショートカットキーですぐ呼びだして質問できるため、使いたい時にすぐ使えるレスポンスの良さがあります。
もちろんそれは、Notionを使っている最中ならの話。
Notion AIのおかげで、資料中のわからない単語を調べたり、誰かが書いたクッソ長い文章を要約したり、テキストベースの業務効率化に特化したAIの認識だと、使いやすいかと思います。
最後に:Notionが企業でする役割とは?
社内チャットツールはリモートワークで使い出した人が多いと思います。
Notionはそれと似てるようでちょっと違う。
チームチャットとしては使いにくいけど、社内ドキュメント、データベース、メモ、タスク、Wikiなど、さまざまな情報を一元管理できるプラットフォームとして優秀。
かなり高機能かつ多機能なため、すべて使い切ることは難しいですが、在庫やタスク管理を共有する能力が高いので、総務部で運用するのはもってこいかと。
個人で使うぶんには、メモ帳ツールとして優秀ですし、このブログも下書きはNotionで書いて管理してます。
3000人規模で使っているNotionは一度見てみたいなぁ。
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