浜松市内で歴史と伝統を誇る静岡県立浜松北高等学校。
同校の同窓会「OB会」は、在校生・卒業生がともに母校を支える場として大切な役割を担っています。
地域社会に根ざした学びと交流が推奨されている浜松北高ですが、実際に卒業生たちはどのようにして母校に関わっているのでしょうか。
この記事では、OB会が実施しているイベントや活動、また浜松北高出身の著名な卒業生たちの紹介を通して、知られざるOB会の実態を掘り下げます。
浜松北高OB会の目的と活動内容
浜松北高のOB会は、母校愛を育みながら、現役生や卒業生たちの交流の場を提供することを目的としています。
単なる交流の場にとどまらず、地域社会で活躍する卒業生が現役生にアドバイスを与えたり、学校の施設改善に貢献したりするなど、実に多彩な活動が行われています。
OB会の具体的な活動内容
例えば、OB会では毎年の総会や懇親会を開催し、卒業生が集まる機会を設けています。
2024年の創立130周年記念行事では、「轍(わだち)」というテーマで総会が開催され、メディアアーティストの落合陽一氏をゲストに迎えた講演会が行われました。
このように、さまざまな業界で活躍する卒業生が母校に集い、現役生を含む参加者に刺激を与えるイベントが実施されています。
硬式野球部OB会「松風会」の活動も注目
浜松北高の同窓会には、硬式野球部OB会「松風会」も含まれます。
野球部の卒業生が集まり、現役の野球部員の応援や支援活動を行っているのが特徴です。
松風会では、総会や新年会、OB戦や激励会などのイベントを通じて、現役生との絆を深めています。
こうした活動により、卒業生たちは学生時代の友情を再確認し、母校愛を強めています。
また、スポーツを通じた交流は、卒業生にとっても貴重な経験であり、特にOB戦では競技を通じて現役生との交流が盛んに行われています。
創立記念行事と最新のOB会活動報告
2024年7月の創立130周年記念行事では、多くの卒業生が集まる盛大な総会が開催されました。
落合陽一氏をゲストに迎えた記念講演会は、メディアやオンラインでも注目され、卒業生の間で話題になりました。
落合氏は、浜松北高卒業生としてその後も国内外で注目を集める存在で、最新技術に基づくメディアアートや未来社会の構想について講演しました。
OB会の参加者にとっては、彼の話が未来に向けた視点を与えてくれるものであり、浜松北高の卒業生としての誇りを感じる機会となりました。
その他の定例イベント
北高の同窓会は、毎年定期的に開催されるイベントも充実しています。
例えば、年末年始に開かれる新年会や、現役生を応援するための激励会、OB会による定例の会合など、参加する卒業生同士が思い出を語り合い、交流を深める場が提供されています。
また、硬式野球部OB会「松風会」の活動もOB会の一部として行われており、OB戦を通じて現役生と卒業生の交流が図られています。
浜松北高出身の著名な卒業生たち
浜松北高等学校は、数々の著名な卒業生を輩出してきました。
各分野で活躍する浜松北高の卒業生たちは、その才能と努力によって日本国内外で大きな成功を収めています。
ここでは、特に注目すべき卒業生をご紹介します。
文学・芸術分野で活躍する著名な卒業生
- 井上靖:小説家
- 鈴木光司:小説家
- 上原ひろみ:ジャズピアニスト
浜松北高からは、文学や芸術分野で著名な卒業生が多く輩出されています。
例えば、井上靖氏は小説『敦煌』などで知られ、日本文学の巨匠としても評価されています。
また、ホラー小説『リング』シリーズの作者である鈴木光司氏も浜松北高の卒業生で、国内外で映画化されたことで広く知られています。
ジャズピアニストとして世界的に評価されている上原ひろみ氏も、浜松北高の卒業生の一人です。
国内外でコンサートを行い、グラミー賞の受賞歴もある上原氏は、音楽界における浜松北高の誇りです。
音楽・スポーツ分野での輝かしい実績
- 須川展也:サクソフォーン奏者
- 大澄賢也:俳優、タレント、ダンサー
浜松北高の卒業生は、音楽やスポーツ分野でも多くの成果を残しています。
クラシック音楽の分野では、サクソフォーン奏者の須川展也氏が有名です。
須川氏は、日本国内外で演奏活動を行い、多くのファンを持つクラシック界の一流サクソフォニストとして知られています。
また、ダンサーや俳優として幅広く活躍する大澄賢也氏も浜松北高の卒業生です。
特にミュージカルや舞台などでの演技力とダンスパフォーマンスは高く評価されており、エンターテインメント界での活躍が続いています。
政治・行政分野で活躍する卒業生
- 鈴木康友:政治家(前浜松市長、現静岡県知事)
- 岡本充功:衆議院議員(立憲民主党)
- 中野祐介:政治家(総務官僚、現浜松市長)
浜松北高の卒業生の中には、政治・行政の分野で活躍している方々も多くいます。
例えば、元浜松市長で現静岡県知事の鈴木康友氏や、衆議院議員として活躍する岡本充功氏がその代表です。
これらの卒業生は、地元や全国の課題に取り組み、政治の場で積極的な役割を果たしています。
勲章・褒章を受賞した浜松北高出身の偉人たち
浜松北高の卒業生には、勲章や褒章を受章した方々もいます。
その中で特に注目すべきは、物理学者の有馬朗人氏と歴史学者の坂本太郎氏です。
二人とも文化勲章を受賞しており、各分野での顕著な功績が高く評価されています。
有馬朗人氏と文化勲章
有馬朗人氏は、東京大学総長や文部大臣を歴任した物理学者で、日本の科学技術の発展に多大な貢献をしました。
彼の研究は、日本の物理学の発展に寄与し、多くの科学者たちに影響を与えています。
また、文化勲章を受賞しており、日本の科学界における彼の功績が広く認められています。
坂本太郎氏と文化勲章
歴史学者として知られる坂本太郎氏も、浜松北高の卒業生です。
坂本氏は日本史研究において多くの業績を残し、東京大学で教授として教鞭を執りました。
その功績により、文化勲章を受章しており、日本の歴史研究に対する貢献が称賛されています。
現役生と卒業生をつなぐSNSやオンラインの活動
現在、浜松北高OB会はSNSやオンラインでも盛んに活動しています。
特に、Facebookの「浜松北高校 OB/OG会」グループでは、卒業生同士の情報交換やイベント告知が行われ、卒業生同士が繋がりやすい環境が整っています。
OB会に参加できない卒業生もオンラインを通じて情報を得ることができるため、遠方に住む卒業生でも母校とのつながりを持つことが可能です。
このように、SNSやオンラインの活用により、卒業生たちが気軽に交流できるようになっています。
OB会のイベント情報や母校の近況を知ることで、卒業生同士が連携を深め、母校愛を共有する場として機能しています。
まとめ
浜松北高OB会は、母校愛に支えられた活動を通じて、卒業生同士の交流と母校支援を実現しています。
また、多くの著名な卒業生が各分野で活躍し、母校の名を高めていることも、浜松北高の誇りとなっています。
現役生にとっても、先輩たちの功績は大きな励みとなり、浜松北高OB会は世代を超えた繋がりを築く場として重要な役割を果たしています。
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