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だつNotion、なうObsidian

さしし
著者
さしし
GenAIは友達さ
目次

Notion重すぎ問題
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Obsidianが注目されたのは、MCPでClaudeと接続できて、生成AIにテキスト生成だったりノートをまとめて要約したり━━

ようは「メモアプリ with GenAI」が爆誕したこと。

これまでNotionを使っていたし、カレンダーアプリもできたことで、タスク・スケジューラーとして完成された感じになってはいた。

不満足だったところは、データ(ノート)が多くなればなるほど、中央集約で管理することがダルいこと。なんぼレイアウトを考慮しても、表示領域は限界があるし、フィルタを使って欲しいデータだけ表示するのも、処理が増えるだけで重くなることに変わりはない。

あと、たまーにサーバーエラーで編集不可になると、SNSのトレンドに上がってくるので、仕事で使っている人も多いだなと実感した。

Notionのメリットとデメリット
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Notionの利便さは、サーバー上で稼働しているウェブアプリだから、ファイルの保存と損失を気にすることないこと。

個人やチームで編集することが簡単だし、わずらわしいカスタマイズはテンプレートでなんとかなるし、デフォルトでもメモアプリとしての使い勝手はいい。ノートはウェブ公開もできるので、簡易的な個人ブログはマッハで作成できる。

クラウドベースのメモアプリで、データベース(DB)機能がカスタマイズ性も高く、コードが書けるならより具体的な自動化も出来たりして、まぁとにかく高機能かつ無料なメモツールであることが強み。

……なんだけど、使い込むほど「重い」ことがストレスになっていた。

それに、markdownで記入することはできるが、WordPressに転写するとスタイルが崩れやすい。直接あのクソエディタで編集しつつ記入するよりは軽いけど、「これ二度手間じゃね?」と思ったら、どっちか好きな時に好きな手段で記事を書いていた。でも結局は、仕上げをWPでやらないといけないから、テキスト書くだけなら別にNotionじゃなくて良くない?と気づく。

タスクを入力して完了したらチェックで消す。日付設定してプロジェクト進行を管理したりしても、複数のDBを1ページに集約管理しようとすると、どうしても重くなるし表示が遅いのが最後まで引っかかっていた。

NotionAIも他のAIに課金しているなら、特に必要ないしなぁと……。

MCPでObsidianがアツいで
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そんな折、「ObsidianをMCPでClaude使うとアツいで」の話題を耳にする。Obsidianはローカルにテキストファイルを保存するタイプで、とにかく動作が軽い。

Notionはウェブ上で処理するから、データが増えれば増えるほど読み込みに時間がかかり、表示が遅くなる。Obsidianはそれがないので快適そのもの。ウェブクリップも爆速で保存するので、あっちで悩んでいたことがほぼ解決してしまった。

ただひとつ難点があるとすれば、PCのHDDなりSDDが逝ってしまうと、全てのデータがロストする可能性があること。

しかし、Vaultの保存先をオンラインストレージだったり共有クラウドにすれば、自動保存が可能になる。GitHubのリポジトリに保存する方法もあるし、自宅サーバーを中継に使い、スマホだったりタブレットやラップトップなど他のデバイスでObsidianアプリを使えば、共有編集も可能になる。

これらのシステムはObsidianのプラグインだったり、フロントエンドのアプリを作るとか、APIの仕様を理解しているなどの条件はあるものの、プログラムコードが書ければ無限のカスタマイズ性も備えている。

んで、このプログラムコードでのカスタマイズは、生成AIに任せることもできる。

テンプレにDateViewを入れるとクソ便利
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Obsidianのノート管理は、基本的にタグ分けだったり関連付けがメインだけど、内部の検索機能が強力かつ爆速。さらにデータ整理を詳細化するなら、「DateView」を使えばノートの一部分に必要なデータだけ表示することもできる。これは主に、更新日時とか任意のタグなどで指定することができるから、CSSでいうならクラス分けしたものを取り出すコードになる。

これが爆速で表示されるし、全ノートからチェックしそこねたToDoを洗い出すこともできるので便利。

DateViewでノート内のデータ管理できるってことは、MCP経由で生成AIも同様のことができる。例えば好きなジャンルのウェブクリップをしていたり、資料を保存しているなら、それらの共通タグを指定して生成AIに

「乱雑しているノートがわずらわしいから一箇所にまとめたい。#タグがあるノートを全取得して1ページのノートにまとめて」

とでも指示すれば、Obsidianに新しくノートを作成しつつ、まとめを作成してくれる。特定ジャンルの資料があるなら、それを生成AI用の学習DB的なプロンプトに落とし込むこともできる。ChatGPTならGPTsで、GeminiならGemで、Claudeならナレッジ。

早い話、ローカルのDeepResearchが可能になったことで、メモした内容を有効活用しやすくなったのが良かった。作成されるmdファイルもテキストベースだから容量も微々たるものだし、メインドライブにしても邪魔にならないのが良い。

これはゆくゆくAgentAIがWinPCやMacの全ファイルにアクセス可能になったら、音声指示でPC操作が可能になるまでに成長するかと思う。

ついでに脱WordPress
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個人的に一番役立っているのは、脱WordPressが実現できたこと。

Obsidianはmdファイルがノート部分で、このフロントマターにYAML・YOML形式でプロパティ作成ができるから、AstroやHUGOなど静的サイトジェネレーターで作成したウェブサイトに、markdownで記事を直接入れれることができる。

Obsidianでサイトに対応したフロントマター入りの「記事テンプレート」を作成して、記事を書いたらフォルダにmdが作成される。これをVSCodeなりCursorなりWindsurfに投げて、作成したリポジトリをGitHubにコミットすれば、サイト更新が完了する。

ObsidianはGitHubにプッシュするプラグインもあるから、記事格納フォルダに設定すれば、コードエディタやコマンドプロンプト経由しなくても更新可能になる。サイト全体を生成AIで管理することもできるし、記事作成や追加コードの提案もエディタ内で完結することができるので便利。

私は主にCursorを使っているけど、Obsidian側の修正はClaudeに任せれるし、Cursorの修正は利用できるAIに任せられる。

脱WordPressで知った優秀さ
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HUGOとAstroに触れていると、WordPressのテーマって完成されてて、便利だったんだなぁって思う。

WPはビジュアルエディターとして視覚的に編集できるのが強み。

HUGOはプログラムコード書けて知識があれば、いくらでもカスタマイズ可能なことが強み。今は生成AIにそれを任せられるので、かなり非エンジニアにも優しい世界になったなぁと実感している。