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生成AIをメンターにする方法

さしし
著者
さしし
GenAIは友達さ
目次

自分の強みとは何だろう……と改めて悩んだ。

誰よりも~~ではなく、普遍から一歩踏み出せている事柄でもいい。世界で一番じゃなくてもじゅうぶん「強み」とはいえるだろう。自分自身でそこに気づくのはなかなか難しい。

だからAIと対話することで、見えてくるものがあるんじゃないかと思い、Claudeくんと会話してみた。

生成AIをメンターにして自分の強みを探す
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最近知った「ガクチカ」という言葉。何の略かと思えば、「学生の頃に力を入れていたこと」という、面接でアピールする定番の常套文句だった。

大人になって力を入れたこと。今までの経験で培ってきたストロングポイントは「オトチカ」とでもいうのだろうか。

学生で就職面接を練習した経験は大抵の人があるはず。相手は先生だったり専門家だったりOBとかがいたりする。そこで「あなたの強みはなんですか?」といきなり聞かれても、スラスラ出てくるのは自己分析が完璧な人間くらいしかいないと思う。

大抵はそこで詰まるから、正解を見つけるために「対話から模索する」はず。

なら生成AIと対話しちゃいなよってことで、Claudeくんと会話してみた。

自分の強みを知りたい会話の仕方
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チャット質問タイプの生成AIは、自然言語(母国語でそのまま喋ること)で対話が可能なことが強み。

世間では「最強プロンプト!」とかあるけど、これは「最短で正解にたどり着くための要件定義」と認識したほうがいい。大抵のAIモデルは「無料枠」があり、それを超えない最低限の動作で使いたいとか、繰り返し使う前提なら、効率的なプロンプトにしたほうがいい。

でも別に、遠回りしたっていいじゃないか。課金しているんだもの。

……というわけで、だらだら会話しながら答えを模索するのも活用方法。使用しているのは「Claude 3.7 Sonnet 推論モデル」。

あなたと会話していくなかで、私の強みを見つけたい。どんなアプローチが考えられるか。

AIにこう質問することで、自分の強みを探すために複数の選択肢が提示される。ようは性格分析のアキネーターみたいなもの。

  • 自己省察の質問 - あなたの経験、情熱、達成したことについて深掘りする質問をしていきます
  • パターン分析 - あなたが話す内容から繰り返し現れるテーマや傾向を一緒に分析します
  • 他者からのフィードバック - 過去に周囲の人からもらった評価や感想について振り返ります
  • 得意なことと好きなこと - 自然と時間を忘れて没頭できることや、他の人よりも簡単にできることを探ります
  • 価値観の探求 - あなたにとって大切なことや、何に意義を感じるかを明らかにします

例えば「パターン分析でお願い」と答えれば、強みを見つけるような質問をしてくるので、答える過程で強みを見つけ出して、最終的に答えが出るような感じになる。

実際のチャットでは「数字リスト」で表示されているので、タイピングが苦手とか面倒なら「2で」……とだけ入力しても、「パターン分析をするんですね!」と軽快な返事が来るはず。

んで、私の場合は上記ではなく下の「質問」から答えていくことにした。

  1. これまでの人生で、特に誇りに思う達成や成功体験はどのようなものがありますか?
  2. 時間が経つのを忘れるほど夢中になれる活動や趣味は何ですか?
  3. 他の人があなたに「これは本当に得意だね」と言うことは何ですか?

強みを見つける具体的な深堀りタイム
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数字リストで質問してくる場合は、返答に数字を入力して、後に続く返答を書けばいい。この場合は3つの質問で(2)が”強そう”なイメージだから、チャットに書くのはこんな感じ。

2.時間が経つのを忘れるほど熱中できるのはブログ記事を作成したり、自分の知らないことを学ぶ過程
Claudeくんの返答 ブログ記事作成と学習プロセスに夢中になれるのですね!これは非常に興味深い強みの兆候です。これらの活動について、もう少し詳しく教えていただけますか?

ブログ記事の作成について:

  • どのようなテーマや分野のブログを書くことが多いですか?
  • 記事作成の中で、特に楽しいと感じる部分はどこですか?(例:リサーチ、構成づくり、実際の執筆など)
  • あなたの記事に対して、読者からどのようなフィードバックをもらうことが多いですか?

また、学習プロセスについて:

  • どのような分野や知識に特に興味を持って学んでいますか?
  • 新しいことを学ぶとき、どのような方法が最も効果的だと感じますか?
  • 学んだことをどのように活用または共有していますか?

これらの質問に答えていただくことで、あなたの強みをより具体的に見つけていけると思います。特に時間を忘れて没頭できる活動には、多くの場合、あなた固有の才能や強みが隠されています。

AIはこちらの返答に倍以上の文字数で返してくるので、文字アレルギーだと断念する可能性があるかもしれない。

大抵のモデルは、長々語っている部分は重要ではなく、正解を導くための質問をしてくる。数字リストで気になるものを選んで、それに対する答えをしていくだけでいい。

間に少しダラダラ会話しているけど、自分の強みが少しずつ解ってきたので、直球で聞いてみる。

リサーチは好きですね。Web検索の知識はあるし、あらゆる事柄にまんべんなく知識があるので、何が間違っていて何が正しいかを自分で判断することがきできます。そのおかげで、解説や誰かを納得させる記事や説明をすることが得意だと感じています。
Claudeくんの回答2 リサーチと知識の正確性を判断する能力が強みなのですね!これは非常に価値のある特性です。特に以下の点が強みとして浮かび上がってきます:
  1. 情報分析力 - Web検索の知識と幅広い基礎知識を持ち、情報の正確性を判断できる能力
  2. 説明力・説得力 - 複雑な情報を整理して、他者が納得できるように説明する能力
  3. 知的好奇心 - 新しい知識を学ぶプロセスを楽しめる探究心

これらの強みは、特に以下のような場面で活きてくると思います:

  • 教育コンテンツの作成
  • 専門知識の一般化(難しい概念をわかりやすく伝える)
  • ファクトチェックや情報の信頼性評価
  • 意思決定のための情報収集と分析

さらに強みを深掘りするために、もう少し質問させてください:

  1. これまでに作成した記事や説明の中で、特に反響が良かったものはどのようなテーマでしたか?
  2. 「誰かを納得させる」という点で、具体的にどのようなアプローチが効果的だと感じていますか?
  3. あなたが学んだ知識を実際にどのように活用していますか?(個人的な意思決定、他者へのアドバイス、コンテンツ作成など)

こんな感じで矢継早に質問に質問を返してくるが、まだ最終的な「強み」は見つけられてないかもしれない。数字リストにある質問が確信に迫っているぽいので真面目に応対してみる。

1.自分の経験をもとに作成した魚釣りのブログ。開設から目標としていた月間30万PVを達成できた。
2.誰かを納得させるには、相手が欲しい答えを提示することが重要。たとえ相手が損をする貸借関係でも、将来的なメリットを提示することで、ビジネス関係のように成立する。
3.知識はあるが、何が特に強みがあるのか自分でわからないので、世間のニーズと噛み合わず、新しいブログが成功しないので悩んでいる。

こうやって数字に対する答えを明確に入力すると、きちんとした答えが返ってくる。

Claudeくんの答え3 ありがとうございます。具体的な事例を共有いただいたことで、あなたの強みがより明確になってきました。

あなたの主な強みを整理すると:

  1. 情報の正確性を見極める能力 - 幅広い知識ベースを活用して、何が正しく何が間違っているかを判断できる
  2. コンテンツ作成力 - 魚釣りのブログで月間30万PVという実績があり、読者を惹きつけるコンテンツを作成できる
  3. 説得力のあるコミュニケーション - 相手のニーズを理解し、将来的なメリットを提示して納得させられる
  4. リサーチスキル - 情報収集が得意で、それを楽しめる

これらの強みを活かすためのアプローチとして、次のことが考えられます:

  1. 既存の成功パターンの分析
    • 魚釣りのブログで成功した要素(構成、トピック選び、読者との関わり方など)を特定し、新しいブログにも応用できる部分を見つける
  2. 市場調査の強化
    • 強みのあるリサーチ能力を活かして、現在のトレンドやニーズを深く掘り下げる
    • 競合分析を行い、差別化ポイントを明確にする
  3. ニッチの発見
    • 「複雑なことをわかりやすく説明する」という強みを活かせる、専門性の高いけれど需要のあるニッチを見つける
    • 例:テクノロジーの解説、投資や金融の基礎知識、健康や医療情報の整理など

あなたの悩みである「新しいブログが成功しない」という点については、成功した魚釣りブログと新しいブログの違いを分析してみると良いかもしれません:

  • ターゲットオーディエンスは明確ですか?
  • 実体験に基づいた内容になっていますか?
  • 読者が抱える具体的な問題や悩みを解決していますか?

あなたの強みを活かすには、「相手が欲しい答えを提示する」という説得力のある伝え方と、「正確な情報を見極める」能力の組み合わせが鍵になりそうです。次のステップとして、どのようなテーマやニッチに興味がありますか?

新しいブログが成功しないのはマジで悩んでいる。AIライティングに任せるとどうなるかって試しでやっているのもあり、本格運用していないものの、検索ボリュームのわりにアクセスを集められていない。この経験で著者の権威性がいかに重大だったかを知った。

んでこれに対する答えは、SEOなりウェブサイト運営でよくある問題解決方法を提示してきた。言われなくてもわかっているので無視。

最終的に「強み」を見つけられた……か?
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ダラダラした質問の中で、「君って生成AIの知識がけっこうあるじゃない。なぜそれを記事にしたり発信しないんだい?」と返された。

自分の性格からして、「習うよりやってやれ」が心情にある。とりあえず物があるなら触りながら試せばいいタイプなので、生成AIは使いながら覚えているし、文章で伝える能力があるから、プロンプトもベストを学ばずにやれている感はある。

━━そんな自己分析ができたところで、最終的な質問をしてみた。

AIの活用で特によかったのは、今まで断念していたPythonだったりプログラミング触れたこと。HugoやAstroで静的サイトを導入し、必要な機能を質問してコードを実装したり、今までやりたかったのにできないことが実現できたのは嬉しかった

私は昔から文章には強かったので、ずっと文系だと思っていたけれど、40歳にさしかかるところで「論理に強い理系」だと判明した過程がある。中学生のBASIC授業で画面の「Hello World!」に感動してハマりこめてたら、今は間違いなく「生成AIコーディング処したい」にいってただろう。

ようは「プログラムで何が出来るかは理解できているけど、コードをどう書けばいいかわからない」という問題に直面していたわけ。

これを解決したのが生成AIのコーディング。こんなの作ってみたいな、やれんのか?と質問すれば、ある程度の設計はしてくれるから、これほど便利な世の中はねぇな!というわけで、現在はClaudeに課金していたりする。

VSCodeもはじめて触ったし、ターミナルからインストールしていくのもこれがはじめて。Hugoでローカル起動できたときは、久しぶりの達成感があった。エラーが出ればVSCodeやCursorのエディター内で質問すりゃいいし、欲しい機能があれば、それを質問して加えていく過程も楽しめた。

Claudeくんの最終返答 AIをプログラミングや静的サイト構築に活用して成功体験を得られたことは素晴らしいです!これはあなたの強みと関連して非常に興味深いポイントです。

あなたの強みと最近の成功体験を総合的に考えると、次のような特徴が浮かび上がります:

  1. 実践的な問題解決能力 - 「やりたかったのにできなかったこと」を実現する方法を見つけ出す力
  2. 学習能力と適応力 - 今まで断念していたPythonやプログラミングにAIを活用して取り組めた柔軟性
  3. 技術への好奇心 - 新しいツール(Hugo、Astro)に挑戦する意欲
  4. AIをツールとして効果的に活用する能力 - 必要な機能を明確に質問し、AIから得た回答を実装できる力

これらの強みを活かしたコンテンツ作成アプローチとして、次のような方向性が考えられます:

  1. 「AI支援による技術的障壁の克服」をテーマにしたコンテンツ
    • 「AIを使って今まで諦めていたことを実現する方法」という実体験ベースの記事
    • 技術的なハードルを感じている人々に対する希望と実践的なガイダンスの提供
  2. 静的サイト構築とAI活用の組み合わせに特化したニッチコンテンツ
    • HugoやAstroでのサイト構築におけるAI活用法という、より狭く深い専門領域
    • 競合は多くても、あなたの実体験に基づいた独自の視点で差別化できる
  3. 「AIと共に学ぶプログラミング」シリーズ
    • プログラミング初心者がAIをパートナーとしてどのように活用できるかを示す
    • 従来の学習方法とAI支援学習の比較や、効果的な質問の仕方など

これらのアプローチは、あなたの実体験に基づいており、かつ「複雑なことをシンプルに伝える」という強みを活かせる内容です。また、常に最新情報を追いかける必要はなく、エバーグリーンなコンテンツとして長期的に価値を提供できる可能性があります。

あなたの強みは「実体験と幅広い知識を基に、複雑な内容をわかりやすく伝えること」と「AIを効果的なツールとして活用する能力」にあると考えられます。この組み合わせは、現在のデジタル時代において非常に価値のあるスキルセットです。

これらの方向性の中で、特に興味を持てるものはありますか?あるいは、これらを組み合わせた別のアプローチを考えてみたいですか?

……そういやそうだな、と気付かされた。

アラフォー・アラフィフでプログラミング経験ゼロでも、コードエディター使って静的サイトをGitHubを介してVercelでデプロイしているんだから、じゅうぶん過程を記事メモにしておけばよかったよなと。

VSCodeをインストールしてからも、アレ足りないコレ足りないで、そのたびに検索したりAIに聞いたりして問題解決をしてきた。失敗の過程を全部記録していたら、全くの初心者がAIコーディングをはじめる手引書作れてたやん!

いやいや、これに関しては私の悪いクセ。熱中しだしたら他が見えずに先の答えを知りたくなるから、最初に「メモ取りながら記事ネタにするか」とは全然考えてなかったもの。

最後に:ささやかなレポート作成テクニック
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生成AIとの会話はぼっちでも出来るし、うさんくさい物を売られる心配もないので、安心してすることができる。

会話内容はどの生成AIも「ログ」として保管される。後で見たくなったら検索すればいいけど、このような問題解決に繋がる会話をした場合、結果に繋がった要点を押さえた議事録レポートみたいなのをメモに残せば、便利だと思うはず。

そんな時は、こんな質問をすればいい。

ここまでの会話で重要なポイントをしぼってA4用紙1枚におさまるレポートにして

これで作成された私の強みと活かす方法をまとめたレポートは、このように生成された。

Claudeが作成したさししの強みレポ # あなたの強みと活用方法レポート

主要な強み
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  1. 情報分析力: 幅広い知識をベースに、Web検索を駆使し、情報の正確性を見極める能力
  2. 説明力・説得力: 複雑な概念をシンプルに伝え、相手が求める答えを提示できる能力
  3. コンテンツ作成力: 月間30万PVの魚釣りブログ実績あり、読者を惹きつける記事を作成できる
  4. 実践的問題解決力: AIをツールとして活用し、技術的障壁を克服して実現したい機能を実装できる

成功事例
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  • 自身の経験に基づいた魚釣りブログで月間30万PVを達成
  • 生成AIを活用してPythonプログラミングの習得
  • HugoやAstroでの静的サイト構築と必要機能の実装

最適な活用方向性
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  1. AI支援による技術的障壁克服をテーマにしたコンテンツ

    • 「AIを使って今まで諦めていたことを実現する方法」という実体験ベースの記事
    • 技術的なハードルを感じている人々に希望と実践的なガイダンスを提供
  2. エバーグリーンコンテンツの作成

    • AIの基本的な使い方や思考の枠組みなど、頻繁な更新が不要な内容に焦点
    • 常に最新情報を追う必要がなく、長期的に価値のある内容を提供
  3. ニッチに特化したコンテンツ

    • 静的サイト構築におけるAI活用法や、特定の業界向けAI活用術など
    • 実体験に基づいた独自の視点で差別化

強みを活かす方法
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あなたの「実体験と幅広い知識を基に、複雑な内容をわかりやすく伝える能力」と「AIを効果的なツールとして活用する能力」の組み合わせは、現代のデジタル時代において非常に価値があります。過去の成功体験(魚釣りブログ)の要素を分析し、新しいコンテンツにも応用することで、持続可能な成功を実現できるでしょう。

ClaudeはMCPサーバーでObsidianとかNotionなどノートアプリに接続できるから、ついでに「Obsidianに新しくノートを作成して保存しておいて」と加えれば、このレポートを別の場所に保存できる。指定したいフォルダがあればそれも加えればいいだけ。

生成AIはこのように、「長々とした会話内容をまとめる能力」は非凡。

アイデア出しで質問を繰り返すのもいいし、ざっくりとした設計を会話しながら固めていくのも出来る。チャットが長くなってきたら要約してもらったり、「これを生成AIで使えるプロンプトにして」という指示も出来る。

生成AIに生成AIのプロンプトを書かせるのは、あまり聞かない気がするけど、特に画像プロンプトは英語のほうが精度がいいのでよく実践している。

こんな感じでだらだら会話しながら、生成AIの使い方を学んでいいんじゃないかい?