浜松餃子の「元祖」と「人気店」の食べ比べ

浜松駅近で人気を二分している「元祖」と「超人気店」が存在する。

駅内にある「石松餃子」は元祖を名乗っている。南口から徒歩数分の「むつぎく」は毎日行列を形成している人気店。

……実は、どっちも食べたことはない。

だから両方食べてみて、違いはあるのかなと気になったわけです。

目次

浜松餃子の元祖と人気店を食べ比べてみた

石松餃子はですね━━

駅構内とか高速サービスエリアなど、お土産の冷凍コーナーがあれば、ほぼ確実に(東海地方なら)見かける餃子。価格は高めなんだけど、それは遠方からの来訪者向けのお土産に特化しているせい。

発泡スチロールの箱に入っており、冷凍のまま持ち帰りやすく、クール宅急便にもイケる完璧さ。

あわせて読みたい
元祖浜松餃子の石松[石松餃子] 創業昭和28年、浜松餃子の元祖石松。円形に焼いた餃子+もやしが特徴的な餃子が「浜松餃子」と呼ばれる前から石松餃子は愛されています。コク旨なのにあっさりジューシー。...

むつぎくは市内に2店舗あるし、どちらも人気店━━

今回はJR浜松駅の南口から徒歩3分、信号の先に見えるロイホの裏側にある店。むつぎくは行列が無ければ店休日だと気づくレベルで、餃子店の括りは抜きでも市内で屈指の並ぶ店。

店内飲食タイプの餃子屋で、ここまで並ぶのはむつぎくだけかもしれない。

……どちらも気にはなっていたけど、あえて避けていたのもある。

石松餃子は「持ち帰りならいつでも買える。でも高いからなぁ……」が理由。むつぎくは純粋に「並んでまで食べたくねぇ」の気持ちな時に近くへ行くせい。

端的にいえば「めんどくさい」だけなんだよなぁ。

今回はせっかく浜松駅チカで無駄に泊まることになったし、何食べようか途方にくれていたし、ならせっかくだからと食べ比べてみました。

これが浜松餃子の元祖……?|石松餃子JR浜松駅店

20時過ぎにJR浜松駅内の飲食をぐるりと見学したところ……

マクドナルド・タリーズ・スタバで意識高い系と学生がたむろってるのはいつものことだけど、純粋な飯タノム系で、なぜか石松だけ並んでいるんだよね。━━みんな餃子がそんなに食べたいのか、と思うと同じアナのアレですな。

並んでいる最中、メニューを見てやはり「高いな……」と思う。

市内の餃子セットといえば1,000円以内は当たり前。餃子・ライス・スープで500~800円くらいが相場なんよ。……食べたいなと思った「焼水(ヤキスイ)セット」は1,300円くらいするんだよね。生ビールを合わせれば2,000円に迫るわけで、さわやかのハンバーグと天秤にかけたくなるわな。

そんな値踏みをしていたら、提供されたヤキスイセットが、思っていたより豪華だった。

JR浜松駅内にある石松餃子のヤキスイセット。焼餃子5個と水餃子5個の満腹スタイル。
石松餃子のヤキスイセット(ご飯ふつう)

ヤキスイの呼称は宇都宮スタイルだし、もしかしてここは宇都宮の自治区なのでは?

水餃子のスープは海鮮出汁がきいており、乾燥エビなどでコクアップ。飲んでも美味しい食べても美味しい。━━だけど、水餃子自体は「みんみん」のほうが美味しかったな。

餃子定食として高めなのも納得。写真に入らない柴漬けと味噌汁も入っているから、ボリュームはかなり大きい。定食としては満足なラインナップといえます。

肝心の餃子ですが、「いうほど美味しくはないよね」って感想。

むしろお土産でこれだと個人的に下がるので、次は「本店」でテイクアウトするしかないな。一番美味かったのは静岡限定の生ビールだったまである。

行列が無いほうが不安になる店|浜松餃子むつぎく

開店20分ほど前に到着。もう15人ほど並んでいるけど、これがいつもの光景です。営業中でもこんなもん。

JR浜松駅の南口から徒歩3分。行列がたえない餃子の人気店「むつぎく」は、毎回このくらい並んでいます。
むつぎくの並びはいつもだいたいこのくらい

並んでいる最中にメニューを渡され、同時にオーダーもこなしていく。これは着席してから「ね~どれにする~」と遅延ムーブを防ぐためだろう。しかし客の特徴なりを記憶しなきゃ成り立たないので、オペレーション的には負担が大きい。

店内はカウンターにテーブル・座敷があって、一度に15グループは入れる感じ。私は11人目くらいだったけど余裕で入店。2人組以上のグループがけっこう多いから、ソロ活動のほうがすぐ食べられるかも。

注文したのは半ラーメン付きで餃子たっぷり食べれる「Bセット」。

半ラーメンは塩のほか、しょうゆに味噌も選べます。餃子の数は固定で、ご飯の量は大盛りや少なめも可能。
むつぎくの半ラーメン塩で餃子Bセット

いや~、こういうのでいいんだよ! が出てきたね。

餃子屋のラーメンは、雑でいいんすよ。手間暇かけない業務用でコスパ優先の「味濃ッ」なスープがベスト。そして安めの細麺。むつぎくの餃子セットは理想形。

ただ……めちゃくちゃ美味いわけじゃないな、と。

餃子の餡は野菜を粗く刻んでいて、野菜たっぷりな浜松餃子をアピールしている。そのいっぽう、年々あがるコストにやきもきしているのか、中身がスッカスカなのがなんともいえない。

とはいえ、野菜主体のシンプルな味ながら、あっさりで何個もイケるのが強み。

浜松餃子は「もやしが本体」なところもあるけど、ヘルシーかつカロリーゼロ理論で、「山ほど餃子を食べたい!」の理想を叶えてくれるのが浜松餃子。JR浜松駅で降り立ったら、むつぎくで「車盛り」をいっていただきたい。

このあと商談? いやいや、ニンニクなど香味料は控えめだから、対人会話も安心だよ?

みんな違って、みんな良い(餃子の話)

多様性は人間関係だけじゃなく、あらゆる物事に繋がっている。

餃子といえば「肉汁プシャー」をあげる人は多いけど、浜松餃子は野菜メインだから、濃厚な動物エキスとは正反対のヘルシーで暴力をふるうタイプの餃子。

一口目の美味さなら、豚肉入れた餃子のほうが美味しい。

何個でも食べれるの括りなら、野菜メインの浜松・宇都宮は強いし、最近ポッとでてきた宮崎の鶏肉餃子もあなどれない。時代は濃い口よりヘルシーなんよ。

同じ浜松餃子でも、店ごとに色は違うから、市内に散らばる店で食べ比べしてほしいなと思う。

全部で300店くらいあるらしく、増減するし、地元民でも完全制覇は面倒だぞ!

観光で来たからとりあえず有名な浜松餃子を食べ比べたいなら

食べ比べといえば……ザザのイートインに「浜松餃子スタジアム」があります。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアお願いします!
  • URLをコピーしました!

コメントエリア

コメントする

目次