JASRACが悪の組織ぽく音楽教室へスパイを派遣してしまう

JASRACが悪の組織ぽく音楽教室へスパイを派遣してしまう

音楽を奏でると忍び寄るJASRACさん。儲けのシステムは理解されていても、どこに還元しているのか、存在意義はなんなのか、むしろ働いている中の人はいるのか……。詳しく知る人はいない。

そんな謎めいた組織は、世論を敵に回すことがすごく得意です。某音楽教室に2年間も調査員を送りこみ、法廷勝負の材料を集めていたと発覚して話題になりました。

ホント、悪の組織っぽいな。

目次

JASRACの職員が音楽教室へ2年間のスニーキングミッションを行う

「音楽を教えるための教室で、著作権料を支払うのが妥当なのか?」について、某音楽教室と法廷勝負にうつることになっていました。まあ世論的には圧倒的に教室が有利なんですけど、司法は民意よりも、まずは法律を優先するのは知っての通り。

そこでJASRACが打った手は、その音楽教室に調査員を送り込んで、2年間も意見陳述の材料を集めをしていた模様。

朝日新聞デジタル
JASRAC、音楽教室に「潜入」2年 主婦を名乗り:朝日新聞デジタル  音楽教室での演奏から著作権料を徴収しようとしている日本音楽著作権協会(JASRAC)が、職員を約2年間にわたって「生徒」として教室に通わせ、潜入調査していたこ...

JASRACの関係者ってFBIより表に出てこない気がする。やっぱり秘密組織じゃないの?

覆面調査バイトは話題だけどさ

最近は副業が話題で、覆面調査(ミステリーショッパー)が人気です。指定された物を買って感想を書いたり☆あげたり、飲食店で食事をした感想を伝えるだけでOKとか、隙間時間でできる柔軟性が魅力。

JASRACの件は、自社の職員を送り込んでいるので、小説でよくある「対抗企業にスパイを送り込んで内部から崩壊させる」みたいなノリ。TBSドラマならスパイのつもりが「そんなのできません!」となるかもだし、エロマンガなら写真に撮られて逆に脅される展開ですね、わかります。

調査員がバレずに法廷勝負なら有利になっていたかも

そもそも”なぜ調査員を送り込む必要があるのか?”を考えましょう。音楽教室とのいざこざは、著作権料が発生する曲を利用しているかorしていないか。それとも、著作権切れの曲だけで運営しているのかが争点。

教室が著作権が発生する曲を利用していた場合、「教育で使う時にも金とるの? アホちゃう?」と世の中は考えますけど、JASRACの言い分は利用案内で知ることができます。

文化祭・学園祭などで演奏会(コンサート、音楽発表会)や演劇、お笑いライブなどを主催する場合、有料であれば手続きが必要になります。また、無料であっても、プロのミュージシャンや劇団、タレントなどを招いて出演者に報酬を支払う場合は、手続きが必要になります。
(文化祭・学園祭以外にも、「芸術鑑賞教室」などで入場料を徴収したり、出演者に報酬を支払う場合も手続きが必要です)

ようするに、「音楽を使う以上、有料無料問わず必ず話は通せ。どんな場合でもだ」ってわけ。てことは、音楽教室を開校している以上、所定の手続きは済んでいるはずですね。

しかし秘密組織の言い分としては、「申請とは違う曲を使う都度許可が必要である」わけです。潜入捜査をした理由には、「教室側は口裏あわせて秘匿隠蔽するかもだし信用できない。だからスパイを送り込んで実態を探ろう!」のノリですよね。

証拠集めなら合理的だけど、この命令を下した方は正直ヤバイと思う。

事実は小説よりも奇ですからね

今回の件は、できれば泳がせておいて欲しかった……。

だって考えてみてください。法廷の場で「教室側の言い分に対する否定材料として、2年間当社の職員を派遣させていました!」とドヤ顔で資料を突きつけたら、さすがに裁判官も(うわぁ)ってドン引きするでしょ。傍聴人もざわざわしますよ。

朝日新聞デジタル
JASRAC、音楽教室に「潜入」2年 主婦を名乗り:朝日新聞デジタル  音楽教室での演奏から著作権料を徴収しようとしている日本音楽著作権協会(JASRAC)が、職員を約2年間にわたって「生徒」として教室に通わせ、潜入調査していたこ...

やることなすことがエグいから「JASRACから国民を守る党」があってもいいと思うの。

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