ライドシェアを自治体が導入するとしたら費用はどのくらいかかる?

ニュースで一時期よく聞いていた自治体のライドシェア。

うちの地域も有るにはあるけど、前日までに予約必要だし、市内で好きな場所まで行けるわけじゃないしで、お世辞にも利便性が良いとはいえない。

でもタクシーより安いことは確か。

先日、ライドシェアがもっと当たり前だったら……みたいな出来事があったので、もし自治体がライドシェアを導入するなら、どれほどの費用がかかるのかなと気になったので、調べてみました。

目次

ライドシェアについて考えさせられた出来事

台風10号による大雨で、静岡県内だけでなく、東海道線がちょくちょく不通に。

福岡ー大阪ー名古屋ー東京をあっちこっちするビジネスマンは、東京からだと「名古屋へどう行こう……」となったし、大阪からは「名古屋からどうしよう……」と話題になっていました。

NHK NEWS WEB
台風10号による交通機関への影響(31日午前10時半)|NHK 首都圏のニュース 【NHK】台風10号によって、交通機関にも大きな影響が出ています。 【新幹線】 新幹線は、運転を見合わせる区間が出ています。 東海道新幹線は、三島…

中には名古屋ー品川をタクシーで行く猛者もいたとか。

ちなみにNAVITIMEによると、タクシーで東京ー名古屋は14.6万円かかるらしい

でも5名乗車して割り勘すれば2万ちょいだから、SNSの話通りだし、背に腹は代えられない金額でもないないと。だって新幹線の返金を使えば1/3の料金くらい行けるんだよ……?

まあ東名も新東名も通行止めなったりしましたが━━

ニュースだと北陸方面への迂回を紹介していたけど、かかる費用的にはタクシー5人ライドと同じくらいだよなと。レンタカーの乗り捨ても手段にあるけど免許が必要。

もしライドシェアが日本で当たり前だったら、東京名古屋間を見知らぬ5名が相乗りして、交互に運ばれていくドキュメントな様相があったかもしれない。

地方自治体がライドシェアを初期導入するとかかる費用は?

そんなわけで、地方自治体が新規事業として「ライドシェアやるぞ!」と決めた場合、費用はどのくらいかかるのかと、Perplexityさんに聞いてみました。

その結果がこちらです。

ライドシェアを初期導入するとかかる費用

#初期費用

  • システム開発費:500~2000万円
  • 車両購入費:1台あたり200~500万円
  • 広報・周知するための費用:100~500万円

#運営費用

  • 人件費:500~2000万円
  • システム保守費:100~500万円
  • 車両維持費:1台あたり50~100万円
  • 事務所運営費:100~300万円

ざっくり計算すると、初期導入にかかる費用は1000~3000万円くらい

ぶっちゃけシステム開発は要らないですよね。誰が維持するんだよって話だし、むしろ国が統一したシステム作ればいいし、ガバメントクラウドで共有すりゃいいじゃないか。……と思うけど、利用料は取るだろうなぁ。

続いて補助金や期待収入はどのくらいか━━。

補助金や収入の見込み金額
  • 国や県からの補助金:数百~数千万円(有れば、の話)
  • 利用料収入:数十~数百万円

もし補助金があるなら、初期導入の半分ほどは賄える可能性があります。でもこれは支払った金額のキャッシュバックみたいな存在ですし、数千万は事前に用意する必要はあるでしょうね。

地方自治体が初期導入するなら1000~3000万円程度かかる

初年度の費用は、小さい自治体で1000~3000万円の見込み。中規模以上で5000~1億円以上かかる見込みとなります。

これは初期費用であって、次年度からは運営維持の費用だけで済みます。

運営だけなら初年度の半額くらいにはなるので、収益の金額によっては万全の運営体制になる可能性はあります。利用客の確保と走行ルートの最適化が課題となりそうですね。

これは事業としてイケるのか……?

利用料による収入は決して多いほうじゃない。

タクシーよりも割安を売りにしているし、利用するべき層に浸透していない節もある。

都市部で割安の足として活用すると、タクシーが悲鳴を上げてしまう。本来期待していた地方の交通手段として使うにしても、人口が少ない地域は利用が少ないし、1回の移動距離が長いと効率も悪い。

もし単独で営業するなら、自治体や国からの補助金がないとやってられない状態になるでしょうね。

いずれは社会保障に組み込まれる可能性があるかもしれません。

収益は最低でも年間総費用を超えるほどは欲しい……。だから自治体のみで導入して、単独で運営維持するのはかなり難しい事業かと考えられます。

なので国の補助が必要不可欠であり、システムやら車両やらを共同購入するなどして、なるべく初期投資を抑える必要はあるでしょう。

収益を知るとタクシー頼りなのがわかった

ライドシェアでタクシー会社と協力するのは、初期投資を抑えるためもあるんだなと。

タクシーはすでに配車システムがあるし車両もある。むしろ人員不足の解決方法にライドシェアがあがったくらいだから、お互いの関係が対等だと上手くいくかもしれません。

とはいえ、普通自動車免許でも乗れる人と、二種免許の講習を受けてきたドライバー。

この差を気にしない人も多いだろうけど、気にする人もいるだろうなぁと思うわけです。

まとめ!

  • 初期導入で小規模の自治体は1000~3000万円。中規模以上なら5000~1億円ほど。
  • 収益性は良いほうじゃない。
  • ライドシェア単体で起業しても、利用客の取り合いで共倒れしそう。

かかる費用はAI頼りなので、実際の値と違うかもしれません。

でも”このくらいだろうな”ってラインだから、Perplexityさんはなかなか出来る子だと認識しました。こういう「ちょっとした疑問」を調べるには、ググるよりも手間が省けて助かります。

内容はどうでしょうか? もし自治体で導入する予定で、予算の関係で揉めているなら、収益の期待値を盛りに盛ってないか注意して、見積もり金額を調べてみてください。

単独で走るタクシーですらヒィヒィなのに、相乗り前提の低料金で、少ない台数を行ったり来たりは明らかに稼げないだろうなと━━。

自動運転が当たり前になったら、自分の車を空いている時間に走らせて、小銭稼いでくれるみたいなことになったら、ライドシェアも政府の理想像になるんじゃないかなと思っています。

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